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2020年に起こった、働き方の変化とは? 暮らしと仕事を同時にデザインしていく

昨年は、新型コロナウイルスの感染拡大により、新語・流行語大賞には「テレワーク」や「オンライン〇〇」といった言葉もノミネートを果たし、新たな生活様式や価値観が生まれた一年。働き方にも大きな変化が生まれた年ということで、12月28日~31日の放送では、リクルートキャリア HR統括編集長の藤井 薫さんに2020年に生まれた仕事にまつわる変化や新たな価値観について教えていただきました。

J-WAVE(81.3FM)の人気モーニングワイド「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」内で、さまざまな企業が取り組んでいる「働き方」から、これからの変化や未来を考える「RECRUIT THE WORK SHIFT」。1日のスタートに「新しい働き方」のヒントをシェアしています。

2020年、急速に浸透した「テレワーク」

新型コロナウイルスによって半ば強制的に導入を強いられたテレワーク。リクルートキャリアの調査によると、その特徴の一つは、テレワーク経験者のおよそ8割が4月までにテレワークを開始するという急激な速さで浸透したこと。もう一つは、地域差が生まれたことだと言います。都市部では7割程度が経験している一方で、その他の44道府県では38.5%のみという、都市と地方間での2極化が生まれていたんだそうです。

リクルートキャリア藤井_図表2_出典明記(リクルートキャリア調べ)

(リクルートキャリア調べ)

そんな急速な普及の中で、テレワークを経験した働く人の感想も、「通勤時間を有効に使えて良かった」というポジティブな感想と、「上司から常に監視されているような、マイクロマネジメントの感覚を覚えた」というネガティブな感想の2つに分かれていたそう。
その導入の仕方によって、働く側の感想は違うようです。

こういった調査・分析から、テレワークについては、大切なのは「環境」と「裁量権」だということが見えてきました。どこで働くか、環境面の選択肢があること、そして、仕事のペースについても働き手が裁量権を持っているかどうかが重要で、この両方がセットでないとうまくいかないことも分かってきたそうです。

導入から半年以上が経ったテレワークの現状

急速な浸透から半年以上が経ち、テレワークをやめてこれまでの働き方に戻る企業、オフィスをなくして全てオンライン化する企業など、対応はさまざまです。そして今、TPOに合わせて両方を使い分けるハイブリッド型の企業が多くみられるようになっているそう。一人で集中したい時は自宅で、多くの人たちと対話してアイデアを出すような際はリアルで、と組み合わせていくことで、働き方を自分でデザインできるのではないかと考える自律性も生まれたようです。

リクルートキャリア藤井_図表1_出典明記(リクルートキャリア調べ)

(リクルートキャリア調べ)

そんな中で見えてきた新しい潮流が、「働き方改革」から「クラシゴト改革」へというもの。企業の寿命は20年と言われる一方で、個人の寿命は100年と言われるほど延びてきており、職業寿命も延びていくと考えられます。それは、長い人生における、自分の生き方、暮らしを中心に仕事をデザインする時代とも言えます。「暮らし」と「仕事」を掛け合わせた、「クラシゴト改革」が進んでいくことになりそうです。

テレワーク下での上司・部下のあり方とは

オンライン会議やテレワークが普及する中、同じく変化が生まれているのは、上司と部下の関係。新しい働き方が急速に浸透する中、「カジュアル」で「オープン」で「フラット」を特徴とする「ソーシャル的な働き方」が重要とされています。フォーマルになりすぎず、みんなが情報にアクセスでき、上下関係は、横の関係でつながることが重要だそうで、その転換ができる会社かどうかで大きく差がつくと言います。

実際に、こういったフラットな考え方が浸透している企業の中では、これまでのピラミッド型の組織構造を逆三角形にして、管理職は、スタッフを下から支える役割と定義している企業もあるそうです。

また、テレワーク、リモートワークの問題点として明らかになったのは、全体性の欠落。自分の仕事は分かるものの、他の人たちがどんな状態にいるか、全体の動きが見えないという全体性の欠落は、孤独感を生み、モチベーションやパフォーマンスにも影響を及ぼすという調査結果も明らかになっているそう。

そんな中、藤井さんが提唱するのは「目的をシェアし、ゴールを設定して、ロール(役割)を決め、応援(エール)し合って、検証するというループ」。これを短いスパンで実行していくという方法でした。会議の時間を見直したり、フィードバックを今までより細かくしたり、今までの慣習を変えながら、テレワークでもモチベーション高く成果を出せる働き方を目指していくといいのではないかということです。

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仕事に対する個人の価値観の変化

リモートワークやテレワークが進む中で、仕事に対する個人の価値観の変化も生まれているようです。藤井さんは、これを「個人の法人化」と呼んでいるそうで、リモートワークやテレワークが普及し、副業も認められるようになった今は、一人一人が「自分」という会社の代表として働く時代に突入。会社に求められるものも「終身雇用」ではなく、その会社でどんなことが学べるか、どう次につなげられるのかを考える「終身成長」ができる場所かどうかが求められるようになると言います。

「百姓」という言葉は「百の姓」という意味を持ち、古来から田んぼや畑を耕すだけでなく、わらじを編んだり、俳句を詠む際には俳句姓を使ったりとマルチIDを使い分けていたと言いますが、副業やテレワークが当たり前になることで、まさにマルチIDの時代が広がっていくことになるのかもしれません。


4日間にわたって、2020年に起きた働き方の変化について振り返ってきましたが、番組が導き出した「WORK SHIFT」のヒントは『“働き方改革”から“クラシゴト改革”へ』でした。

企業の中でいかに効率的に生産性を上げるかに特化した「働き方改革」から、新たな時代は、それぞれの「暮らし」の中で「仕事」をどう位置付けるかを考える「クラシゴト改革」へ移っているようです。

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