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Kroi、学生時代に出会って“わちゃわちゃ”感に影響を受けた楽曲は?

ネオミクスチャーバンド・Kroi 内田怜央(Vo)が、自身の音楽のルーツや、新曲『熱海』に込めた想いを明かした。

J-WAVE(81.3FM)で放送中の番組「SONAR MUSIC」内で、音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けする「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」。本記事は、過去の放送から、 ネオミクスチャーバンド・Kroi 内田怜央(Vo)さんの楽曲に込めた想い、アーティスト人生に影響を与えた楽曲との出会いについてのお話をご紹介いたします。 
※J-WAVE NEWS 2022年8月8日掲載記事を一部編集し転載しています。 

新曲はメンバーに聴かせるのに躊躇した

2018年に結成されたKroiはR&B、ファンク、ソウル、ロック、ヒップホップなど、あらゆる音楽ジャンルからの影響を昇華した音楽性を提示する5人組バンド。「FUJI ROCK FESTIVAL 2022」に出演するなど、注目度が高まっている中、7月27日には2ndアルバム『telegraph』をリリースした。その中から先行配信された『熱海』という楽曲はJ-WAVEでも数多くオンエアされている。同曲では、いったいどんなKroiらしさが表現されているのだろうか。代表して内田に聞いた。

内田:ずっと前から熱海という場所が大好きで、いつかこの気持ちを楽曲にしたいなと思っていたんですけど、Kroiの中で「最近、夏の曲がないね」とか、益田英知(Dr)から「明るい曲が欲しい」みたいな話が上がっていたので、今こそ熱海をモチーフにした曲を書くべきなんじゃ……という発想からデモを作りました。でもできあがったものは、かなり明るい曲調。メンバーに聴かせるのを躊躇していたほどです。

「ボツにしようかな」と考えていたときに、話の流れで聴かせることになったら、「これで行こう」「MVを撮ろう」となり、トントン拍子で『熱海』をリリースするに至りました(笑)。自分の熱海旅行で感じた思い出が詰まった作品になっています。これを出したことで、Kroiとしてもひとつ壁をぶっ壊せたというか。なんと言っても、俺がメンバーに聴かせるのを躊躇したくらい、明るい楽曲なので。

Kroiは、さまざまなジャンルの曲をやっています。その軸には何があるんだろうと考えてみると、レトロとモダンの共存みたいなものがあると思っていて。我々は古い音楽も好きなので、そこのルーツも残しつつ、現代に生きる自分たちとして、どういう表現ができるのかを毎回考えています。Kroiが生み出すものは、そういうものが表現された楽曲たちなんじゃないかなと思います。


フリーソウルを聴き始めた時期に出会って影響を受けた曲

バンドの強さは“レトロとモダンの共存”と語る内田。そんな彼らのルーツとなる1曲は?

内田:Kroiのメンバーはそれぞれいろんな楽曲を聴くので、今回は、Kroiのスタイルに影響を与えてる曲という視点で1曲を紹介したいと思います。ドナルド・バードの『Black Byrd』です。

これは高校か大学生くらいのときに、いわゆるフリーソウルとかを聴き始めた頃に知った曲です。リフが繰り返される中で、パーカッションとか、いなたいシンセベースが絡んでくる。一方で、みんなで合唱するような部分もあったり、わちゃわちゃしたパーティ感がある曲です。そういったところは、Kroiの音楽にすごく似ていると感じます。

リフを繰り返すのは、ファンクというジャンルでは常套手段ですけど、自分の作る曲も“リフの繰り返し”はすごく多いです。サビも繰り返すような曲が多いので、そういう部分はすごく影響を受けているんじゃないかな。僕らも、これからたくさんの人に聴いてもらえるような楽曲を生み出せるように頑張っていきたいと思います。


ドナルド・バード『Black Byrd』で表現された“わちゃわちゃ”感。この曲との出会いは、Kroiの音楽性を広げた1つの大きな要素となっているのだろう。


アーティストの話を通じて音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けするコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」は、J-WAVE『SONAR MUSIC』内で月曜~木曜の22時41分ごろからオンエア。Podcastでも配信しており、過去のオンエアがアーカイブされている。



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