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iriが「言葉遊びのおもしろさを教えてもらった」と語るアーティストとは?

シンガーソングライターのiriが、自身の音楽のルーツや、新曲『STARLIGHT』に込めた想いを明かした。

J-WAVE(81.3FM)で放送中の番組「SONAR MUSIC」内で、音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けする「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」。本記事は、過去の放送から、 iriさんの楽曲に込めた想い、アーティスト人生に影響を与えた楽曲との出会いについてのお話をご紹介いたします。
※J-WAVE NEWS 2022年07月20日掲載記事を一部編集し転載しています。

私の曲の中ではかなり前向きなフレーズが多い

神奈川・逗子市出身のiriは、HIPHOPやR&Bのビート、ダンストラックの楽曲を多く発表しているが、実はジャズバーの弾き語りからそのキャリアをスタートさせた。2018年2月にアルバム『Juice』をリリースしたときの収録曲『Slowly Drive』は「J-WAVE SONAR TRAX」にも選出されていた。『SONAR MUSIC』ではスタジオライブも経験している。そんな番組と縁のあるiriは『STARLIGHT』にどんな自分らしさを込めたのか。

iri:『STARLIGHT』はビールCMのタイアップのために書き下ろした曲です。ちょうど書き始めたタイミングで、私がデビュー当時からお世話になっているレーベルのスタッフさんが異動することになって、その人に向けて書いた曲でもあります。そのスタッフさんとのやりとりの中で、自分がステージに立つ理由だとか、自分の夢の理由みたいなことを話して、それが全て歌詞になりました。私自身、思い入れの強い曲ですし、とても気に入ってます。

今回、楽曲プロデュースをしていただいたのはESME MORI。今年、夏フェスでいろんな曲をやりたいと思ったときに、今まで自分の曲の中にないサウンドを作りたいと考え、BPMも結構早めの170に設定しました。80年代のシンセポップな感じのサウンドにしたいという狙いもあって、結果、爽快感のあるサウンドに仕上げることができたと思います。結構、今までの自分のサウンドは、ベースがブリブリだったり、トラック自体も重ためなものが多かったので、今回は“軽快なサウンドに仕上げよう”と打ち合わせを重ねました。

この曲の自分らしさですが、私は基本的に歌詞を書くときは、リアルに今起きていること・身の回りに起きて感じたことをストレートに表現することにしています。今回の歌詞やメロディにもそういった部分は反映されているので、やっぱりそこは自分らしさなのかなと思います。

そんな中でも『STARLIGHT』は歌詞がポジティブというか、私の曲の中では珍しくかなり前向きなフレーズが多いです。みんなで一緒に走り出せるような、そんな歌詞に仕上げています。夏に聴いてもらってたら、体感の気温もマイナス8度くらい下がると思うので、ぜひ暑い日に聴いていただけたら。ランニングやドライブするときにもピッタリだと思うので、ぜひいろんな場面で聴いてください。


“声フェチ”なiriがせられたアーティストとの出会い

さまざまなジャンルの匂いを感じさせる楽曲を発表し続けるiri。そんな彼女のルーツとなる1曲とは?

iri:私が選んだルーツの1曲は、LIBROの『雨降りの月曜』という楽曲です。LIBROさんに出会ったのは私が大学生のときで、自分で曲を作り始めた頃だと思います。その頃は周りでHIPHOPを聴いている友だちが増えたりもしていて、邦楽のラッパーを知る機会が増えていました。いろいろ探している中に、LIBROさんがいて、自分の中でそれがすごく印象に残っています。

私が声フェチっていうのもあるんですけど、LIBROさんの曲を聞いたときに、声のオリジナリティというか、インパクトみたいなものをすごく感じて。あとはリリックがめちゃくちゃ面白く響いてきました。どこか詩人のような感じで、複雑なリリックを書くんですけど、すごく自然と頭におちてくるというか。それに加え、言葉遊びのおもしろさみたいな部分を教えてくれたアーティストです。

説得力のある言葉選びをしているんですけど、攻撃的ではなくて、すごく心に寄り添ってくれるんです。とても影響を受けたので、自分もそういうところを意識しながら制作しています。

今後の楽曲作りや活動についてですが、今回の『STARLIGHT』のように新しいサウンドにどんどんチャレンジしてみたいという思いもあるし、かっこいいサウンドを目指しつつも、ちゃんとたくさんの人の心に寄り添えるような楽曲を作っていきたいと思っています。そのバランスだったりは今、試行錯誤しているので、音楽を楽しみながらも、みんなに寄り添っていけるように活動していきたいです。


身の回りに起きて感じたことをストレートに歌詞にするというiri。LIBROが書く“説得力のある歌詞”は、理想的な姿そのもののようだ。


アーティストの話を通じて音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けするコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」は、J-WAVE『SONAR MUSIC』内で月曜~木曜の22時41分ごろからオンエア。Podcastでも配信しており、過去のオンエアがアーカイブされている。



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