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EGO-WRAPPIN'の曲は、匂いや色味まで伝わってくる…黒子首の堀胃あげはが影響を語る

黒子首の堀胃あげは(Vo, Gt)が、自身の音楽のルーツや、新曲『People Dancing Future』に込めた想いを明かした。

J-WAVE(81.3FM)で放送中の番組「SONAR MUSIC」内で、音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けする「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」。本記事は、過去の放送から、黒子首の堀胃あげはさんの楽曲に込めた想い、アーティスト人生に影響を与えた楽曲との出会いについてのお話をご紹介いたします。
※J-WAVE NEWS 2023年8月23日掲載記事を一部編集し転載しています。

黒子首らしさは「ポップスという枠の中で自由に泳ぐ」こと

2018年に結成された3ピースバンドの黒子首は、2022年2月に泣き虫をフィーチャリングゲストに迎えた配信シングル『やさしい怪物 feat. 泣き虫』でメジャーデビューを果たした。同年8月にEP『ぼやぁ~じゅ』を配信リリースし、10月にはメジャー1stアルバム『ペンシルロケット』を発売した。2023年には大型フェスにも出演している注目のバンド。そんな黒子首が新曲『カナヅチ』を7月12日に配信リリースした。今回は同曲に込められた黒子首らしさについて語ってもらった。

堀胃:新曲『カナヅチ』はDIYをテーマに作った楽曲です。工具の金槌と泳げない人のカナヅチのWミーニングです。TVドラマ『DIY!!-どぅー・いっと・ゆあせるふ-』(MBS / TBS系列)の主題歌として書き下ろしさせてもらいました。Dメロの歌詞で<練りに練って作った奇跡を/かなり不格好だけど贈ろう>というところがあるんですけど、奇跡は本当は勝手に起こるものだけれど、それを練りに練って作っちゃう不器用なDIYな感じ……そういうのが、聴いていただければわかるかなと思います。

黒子首らしさについてですが、「ポップスという枠の中で自由に泳ぐ」というのが黒子首らしさかなと思っています。普段は3人ともめちゃくちゃ不器用で、気持ちを伝えるのが苦手だったり、手先も不器用だったりします。そんな風に、生活の中では溺れてばかりの私たちですけど、音楽、そして黒子首が今やっているポップスの中では、各々の表現だったり、3人同士の音の絡み合いや距離感みたいなものを上手に掴み合って楽しんでいます。

3人が唯一自由に泳げる場所が音楽かなと思っています。そういうのがこの『カナヅチ』を聴いていただけたらわかるんじゃないかなと。

この曲のアレンジは三井律郎さんにお任せしました。三井さんは普段、ギタリストなんですけど、入れてくださったギターがすごく水水しくて、でもどこかオルタナティブ精神を感じられるというか、グシャっとしたかっこいいエレキギターなんです。それを支えたり、引いて際立たせたりするように、メンバーもドラムやベースを入れて、いい駆け引きができたと思います。

人のダメな部分こそその人の魅力だったりしますので、みなさん何も気に病むことなく、ナチュラルに生きてください。そして、この曲をぜひ聴いてもらいたいです。


バイト中に出会ったEGO-WRAPPIN'

「ポップスという枠の中で自由に泳ぐ」ことを大切にしている黒子首。そんなバンドのフロントマンである堀胃のルーツは、アルバイト中に出会ったEGO-WRAPPIN'の1曲だという。

堀胃:ルーツの1曲に選んだのはEGO-WRAPPIN'の『くちばしにチェリー』です。私は音楽の専門学校に通っていたんですけど、上京したときに居酒屋でアルバイトを始めました。ある日ものすごく暇なときがあって、店長がひたすら音楽を流していたんです。そのときに流れたのが『くちばしにチェリー』で。

すごいかっこいい曲が流れたなと思って、家に帰って調べてMVを観てみたら、(中納良恵が)茶碗片手に箸を持っていて(笑)、おもしろいしかっこいいし、鮮やかな人たちだと思いました。

そのときまでは基本バラードが好きで、歌詞を丁寧に紡いで伝えることこそ、曲をよく聴かせる1番の手段だと思っていたんですけど、この曲を聴いたときに歌詞とか歌でもリズムが作れるんだなってことを知りました。歌で指揮をとる……こんなボーカリストになりたいと思いました。

匂いとか色味までメロディで伝わってくるし、そういう表現者になりたいと相当影響を受けたと思います。

たまに黒子首の曲に対して「ジャズっぽい」とか「大人っぽい」って意見をもらうことがあるんですけど、そういうのは多分この辺りの影響から来ていると思います。ほかのメンバー2人も好きですしね。


圧倒的な歌声を持った中納とキラリと光るようなギターを奏でる森雅樹によるユニット・EGO-WRAPPIN'。「ポップスという枠の中で自由に泳ぐ」というのは、EGO-WRAPPIN'からの影響も強くありそうだ。


アーティストの話を通じて音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けするコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」は、Podcastでも配信しており、過去のオンエアがアーカイブされている。


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