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つながりから生まれるオープンイノベーションで、夢を現実に――前田建設工業

J-WAVE(81.3FM)の人気モーニングワイド「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」内で、様々な企業が取り組んでいる「働き方」から、これからの変化や未来を考える「RECRUIT THE WORK SHIFT」。1日のスタートに「新しい働き方」のヒントをシェアしています。

6月8日~6月11日の放送では、総合建設会社である前田建設工業株式会社のオープンイノベーションを起こす「働き方」をご紹介しました。

青函トンネルや東京湾アクアライン、福岡ドームなど、大規模な公共インフラや建造物などを建設してきた前田建設ですが、昨年2月に開設したのが、オープンイノベーションの拠点となる施設「ICI総合センター」。

今回は、ICI総合センター内の研究開発拠点「ICIラボ」でインキュベーションセンター長を務める岩坂照之さんに、前田建設が取り組むオープンイノベーションを起こす働き方について伺ってみました。

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日本の人口が減少し、市場も縮小していくなか、建設会社も新たな価値を提供していかなければならない。異なる業種やベンチャー企業と一緒にイノベーティブな仕事を作っていく。そんな場所が「ICI総合センター」です。

イノベーティブビジネスの実装に焦点をあてた「ICIラボ」と、イノベーションを推進する人材に焦点をあてた「ICIキャンプ」からなり、さまざまなプレイヤーが社会課題解決やビジネスに取り組んでいます。

異業種の人たちと触れあい、オープンイノベーションを目指す中、岩坂さんは「オープンイノベーションにはまずモチベーションが大事。しかし、面白そうなテーマを与えるだけで、勝手に考えることが出来る人もいれば、少しアドバイスを添えてあげるとスイッチが入る人もいる。私たちはその人それぞれの“面白そう”の間に入り、それを調整していく存在かなと思っています」と語ります。「ICI総合センター」はそんな場所も兼ねているようです。

その「ICI総合センター」に先駆けて、前田建設が取り組んだユニークな企画が、「前田建設ファンタジー営業部」。『マジンガーZの地下格納庫』や『銀河鉄道999の発着用高架橋』など、アニメやゲームに登場する建造物を実際に受注して建設するなら、工期や費用はどうなるのかをマジメに検討する――。その模様をWEBコンテンツとして紹介したのが、「前田建設ファンタジー営業部」でした。その発起人の一人が岩坂さんです。

架空の取り組みですが“マジメに”、面白がってWEBコンテンツを作っていった岩坂さんたち。アニメ会社に行って版権の許可をとったり、材料メーカーに相談したり、他の企業とコラボしてプロトタイプを作ったり。建設会社だけでは実現できない取り組みのため、無償で協力をして頂くために走り回ったとか。そうするうちに「面白いね!」「やってみよう!」という協力を得られるようになり、独特のネットワークが生まれたそうです。

そんな様子を見た外部のコンサルティング会社の人から岩坂さんが言われたのが「これってオープンイノベーションだと気付いてます?」だったとか。自分たちの“面白そう”を実現するために、業種を超えてつながり、新しい何かを生む。岩坂さんたちは知らず知らずのうちにオープンイノベーションを生んでいた。そんな実話は後に書籍となり、舞台・映画化もされました。

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岩坂さんが所属する「ICI総合センター」もオープンイノベーションを目指して作られた施設ですが、建設会社がなぜ異業種とコラボしたりする必要があるのかを伺うと、岩坂さんは次のように語ってくれました。

「建設は工期や品質、予算を守り、作って渡したら完了という時代から、今までとれなかったデータや意見を吸い上げて見える化する、そしてサービスを向上させていく仕事に変化しつつあります。さらに、これまで取れなかった建設現場の中で働く人たちのデータを活用することで健康、安全性を確保することが出来るようになる。それがこれからの建設だと思います」

そんな建設現場の中で働く人たちのデータをとる上で重要になるのが、ユニフォームや作業服ですが、ここにも進化が起こっているようで、今までは汚れない、ケガをしないことが重要視されていましたが、これからは作業服にセンサーをつけることで、危険を回避したり、健康状態をチェックできるようになっていくと仰っていた岩坂さん。作業服をレーシングスーツのように広告媒体に出来ないか? そんなことも考えているそうです。

人手不足も叫ばれる建設業界ですが、テクノロジーで労働環境を安全で快適なものに整えていく。さらにこれまでは利用していなかったものも、柔軟に活用する道を探っていくことが求められているようです。

事業領域が「造る」以外にも広がる建設の世界。より持続的にさまざまなステークホルダーと関わりながら、オープンイノベーションを起こし、サービスを提供することも求められるようになった一方で、建設現場は過酷なイメージもあるのも現実。労働人口が減り、人手不足は社会問題化しています。

しかし、岩坂さんは体力や筋力的に厳しい側面があるのは確かだけれど、そこにパラダイムシフトを起こしたいと考えています。

「建設業で働くとアスリートになれますよ。そんな業界になれないかなというのが理想です。肉体労働でキツいと言われる業界ですが、ポジティブに考えると“トレーニング”をしているようなもの。作業服にセンサーを仕込んで安全にバランスよく作業するようになれば、建設業はアスリートを目指すには最高だね! と言われるようになるかもしれません」

そんなことを言って周りに「あきれられておる」と仰っていた岩坂さんですが、実際に着衣型ウェアラブル端末を開発する企業と共同で、働く人の健康状態をモニタリングしたり、現場の危険性を早期発見したりする作業服を開発しました。ゆくゆくは建設現場で快適に作業しながら、適度に身体が鍛えられ、健康寿命も伸びる、そんな世界も夢ではないかもしれません。

いま新型コロナと闘う日本ですが、岩坂さんはその先に建設現場の働き方にも変化が訪れるかもしれないと、考えているようです。

「今回の新型コロナで世の中はテレワークの可能性に気付いたと思います。例えば、現場の作業員にカメラや高性能マイクを着け作業してもらえば、ハンディキャップを持つ人たちと遠隔地からつながり、彼らに作業のアシストをしてもらうことが出来るかもしれない。色んな人に垣根く建設の現場に参加してもらえるようになるといいですね」そんな未来を語って頂きました。

今週のお話から導き出す「WORK SHIFT」のヒントは、『“面白そう”を成長させて、夢を現実に!』でした。人それぞれの“面白そう”を調整して、成長させる岩坂さん。つながりから生まれるオープンイノベーションで、夢が“出来るかもしれない現実に”変化するはずです。

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