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社内番組が果たす新しいコミュニケーションの実現――マクアケ

アタラシイものや体験を応援するクラウドファンディングサービス「Makuake」を中心に、さまざまな事業を展開する株式会社マクアケ。同社は多くの利用者に支持され、事業の拡大を進めつつ新たな拠点を増やしています。

社内コミュニケーションの重要性が増していく中で起きたのが、新型コロナウイルスの感染拡大でした。リモートワークという環境の中でも、続々と入社してくる新メンバーに、マクアケが大切にしてきたカルチャーを共有することができるのでしょうか? そんな課題の解決に大きく貢献したのが、有志社員によるZoomを使った社内番組「幕ウラでダル絡み(通称:ウラダル)」でした。

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J-WAVE(81.3FM)の人気モーニングワイド「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」内でさまざまな企業や個人が取り組んでいる「働き方」から、これからの変化や未来を考える「RECRUIT THE WORK SHIFT」。1日のスタートに「新しい働き方」のヒントをシェアしています。本記事は、3月15〜18日に放送された、働く人が主人公となるACTIONを応援するプロジェクトに贈られる、第7回「GOOD ACTIONアワード」で「トレンド賞」を受賞した、株式会社マクアケの働き方への取り組みに注目します。

社員がワンチームとなるための社内番組

はじめに、番組の総合プロデューサーでMIS事業本部の北原成憲さんに社内番組が生まれた背景についてお聞きしました。

「我々の掲げるビジョンは『生まれるべきものが生まれ 広がるべきものが広がり 残るべきものが残る世界の実現』なのですが、このビジョンのもと、『Makuake』で扱う多くの新しい試みには正解がありません。そのため、社員が1つひとつの判断や行動を迷うタイミングがあります。このビジョンは、そんな自分のアクションが正しいかどうか、立ち返って判断するための羅針盤のようなものだと考えています。今回の社内番組は、コロナ禍でコミュニケーションが少なくなる中、ビジョンに向かって社員がワンチームとなれるように貢献したいという想いでスタートさせました」

もともと年間20人程度の新メンバーを迎えていたマクアケ。2019年の上場を機に1.5倍のスピードで採用を強化していましたが、新型コロナウイルスが流行する2020年初頭に直面したのが「100人の壁」。
「100人の壁」とは、ベンチャー企業が成長過程において直面すると言われる組織上の課題のことです。マクアケでも「100人の壁」が立ちはだかったようです。

北原さんによると、「特に、100人を超えた段階で社員同士の名前や顔が分からなくなるという事態が出てきました。新しいことに挑戦していく上で、部署間の連携もコミュニケーションのハードルによって難しくなっていった状況がありました」

社員間の距離を縮めた「ウラダル」

人数が少ない頃は、お互いの顔も分かるし、「あうん」の呼吸で通じていたことも、「100人の壁」に直面すると難しくなる。さらには、リモートワークという環境の中でのコミュニケーションへの危機感。そんな中で、社内番組「幕ウラでダル絡み(通称:ウラダル)」がスタートしました。
毎週木曜日の夜9時に配信し、主に社員をゲストに迎えた内輪ネタ満載のバラエティー番組。視聴者である社員もオンラインで参加でき、最高視聴率は80%を記録しました。

多くの社員を惹き付ける「ウラダル」ですが、同番組MCの一人、キュレーター本部の武田康平さんに、番組立ち上げ時のことを伺いました。

「新入社員が増えている中、オンライン上のチャットなどを見ていて、彼らが会社になじめていないと感じました。番組の中でそれぞれの良さを引き出したり、仕事では見せないところを紹介したりして、コミュニケーションのキッカケになるようなことを見つけてあげたいと思っていました」

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100人近い社員のうち、番組開始から半年で60人以上が出演。既存の社員と新しいメンバーとの距離を縮めることに貢献していった「ウラダル」。その番組作りは、カタくならず、ユルさを残すことを心掛けているとか。

「ウラダル」MCの一人、キュレーター本部の成毛千賀さんは、「例えば、女性役員が恋愛のアドバイスに乗る。社長と一緒にペットのアツいトークで盛り上がるなど、楽しく話せる企画と空気感をつくるようにしています。社員のチャットでの質問をMCが拾って出演者に聞いてみるなど、一体感が生まれるような演出も心掛けています」と、番組作りのコツを教えてくれました。

毎週木曜の夜9時、仕事終わりにでも観たくなるような内容とは何でしょう。
例えば、料理が苦手な社員2人が同時にから揚げを作る企画や、読書家の役員が社員の悩みに対して本で処方するという企画など、メンバーの素顔やキャラクターを分かりやすく伝える回は反響が大きかったとか。

番組にはどこからでも参加できるため、本拠地である東京と地方との垣根も越えることができました。多くの社員を動画に参加させるのではなく、あくまでも「出演者」と「視聴者」に分け、“ただのオンライン飲み会”にならないように心掛けているそうです。

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そんな中で、最も反響が大きかったのが部署紹介の回。
武田さんによると、「自分の部署がどのように紹介されるのか気になるのはもちろん、昨年からオンラインで業務をする中で、実は他の部署が何をやっているのか知らない人が多かったのではないかと思います」と話します。

社内番組が可能にしたコミュニケーション

同じ空間で働いていれば、何となく目にしたり、聞こえてきたりしていたものが、リモートワークでは入ってこない。そこを補ったのが社内番組だったということでしょうか。リモートワークの弱点を埋めることに貢献した「ウラダル」は、さらに社内のコミュニケーションや、マクアケのビジョンの再確認にもチカラを発揮したそうです。

成毛さんはその点について、こう語ります。
「番組の企画内で新メンバーをゲストに迎えて、みんなでニックネームを決めたんです。すると、翌日から社内で浸透して、話しかけやすい雰囲気がつくれたということがありました。また、実行者(Makuake利用者)をゲストに迎え、実施したプロジェクトへの想いなどについて直接話を伺ったところ、社員からマクアケのビジョンを再確認できたという声をもらいました」

コロナ禍でなければ、オフィスで生まれていたかもしれない新メンバーのニックネームも社内番組から生まれ、コミュニケーションのキッカケをつくり出しました。“アタラシイものや体験を応援する”という自分たちの仕事の価値も社内番組を通じて再確認していく、そんなポジティブな循環が生まれていったそうです。

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やりたいことを実現させることのチカラ

しかし社内向けとはいえ、毎週、企画から撮影、配信までを仕事の後に行うのは大変なことですが、なぜ番組作りを続けられているのでしょうか?
武田さんに伺うと、「番組の運営メンバー本人たちが好きでやっているから、苦にならないということはあると思います。他のメンバーも好きだと確信しているから、番組に関する頼み事なども気兼ねなくできるんです。あと、義務感がないことも重要だと思います。こちら側の義務感を感じると、観ている方もつらいのではないでしょうか」と話してくれました。

与えられる仕事だけではなく、自分たちがやりたいことを実現するために始まった自発的な企画であり、かつ好きだから、ということが毎週続けられる原動力となっているようです。結果的に、企業としての課題解決につながった社内番組「ウラダル」。昨年5月、会社の創立記念日には「24時間放送」も実現させたそうです。

この取り組みが、第7回「GOOD ACTIONアワード」で「トレンド賞」を受賞。番組プロデューサー・北原さんはこれからの展開について、「社員が社員に向けて行ってきた番組が社外に認められたことがとてもうれしく、社内がワンチームになった気がします。今後はMakuake実行者や関係者にももっと出演していただき、ワンチームの輪を広げていきたいと考えています」と話していました。

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ご紹介した株式会社マクアケの働き方への取り組みから、番組が導き出した「WORK SHIFT」のヒントは・・・『社内コミュニケーションのあり方も進化・変化していく!』でした。

今回はZoomを使った社内番組というカタチでしたが、テクノロジーの進化で生まれる別のカタチの社内コミュニケーションもこれから生まれてきそう。そんな可能性を感じました。

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