課題を社員自らが提案して解決することが、会社の改革につながる――千代田化工建設
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課題を社員自らが提案して解決することが、会社の改革につながる――千代田化工建設

株式会社リクルート 公式note

千代田化工建設株式会社は、石油・ガスといったエネルギーから、化学、環境、省エネ、ライフサイエンスなど、幅広い分野において事業を展開する総合エンジニアリング企業。プラントの設計・調達・建設を中心に、数多くのプロジェクトを60カ国以上で手がけています。神奈川県横浜市に本社を構え、従業員はおよそ1,700名です。

J-WAVE(81.3FM)の人気モーニングワイド「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」内で、さまざまな企業が取り組んでいる「新しい働き方」から、これからの変化や未来を考える「RECRUIT THE WORK SHIFT」。本記事は、過去の放送の中から、「千代田化工建設株式会社」の取り組みをご紹介します。

社内SNSの導入でコミュニケーションが変わった!

そもそも、千代田化工建設の「働き方改革」に対する取り組みは、社内風土改革を推進する有志組織「未来創造室」から始まりました。

経営企画部 未来創造室・武田真樹さんによると、未来創造室の活動は2012年にスタート。会社のためになる活動をしていきたいという“有志”が部門の垣根を越えて集まり、さまざまな提案事項を考えていったのだそうです。そのような中で、“会社の経営理念を一人でも多くの社員に浸透させる”ためのアクションプランが持ち上がります。このアクションプランを実現させるため、同社では社長を交えた話し合いが1年間続けられました。

しかし、1年かけても妙案にはつながらず、話し合いは行き詰まってしまいます。そんなときです。「あまり固く考えず、フランクなところから始めてみよう」という意見が出され、それをきっかけに空気が一変、会社の好きなところや不満を写真でシェアする「discover!(ディスカバー)プロジェクト」が生まれることになったのです。2016年のことでした。

千代田化工建設株式会社 経営企画部 未来創造室・武田真樹さん

「discover!プロジェクト」が誕生した背景には、社内業務の効率化と分業化が進んだことにより、社員が特定の部署の人としか話をしなくなったばかりか、話の内容も仕事の話が中心になることで、“閉塞感”を感じる社員が増えていたということがあるそうです。

武田さんが「discover!プロジェクト」の狙いについて語ります。

「自分の周りの人としかコミュニケーションを取らない人は、社内に知らない社員がたくさんいることになります。そのように考えるならば、もっとコミュニケーションを取るようになれれば、いろいろな社員と知り合う機会も増え、もっと仕事が楽しくなるのではないか、会社に行きたくなるのではないかと考えることができます」

社内のコミュニケーションツールとしてはメールが主流だった2016年、千代田化工建設では社内SNSを使い始めました。そしてそれを、業務以外のコミュニケーションにも利用するよう推進し、「discover!プロジェクト」の“写真で会社にひと言”という機能をSNSで共有するようにしたのです。コメントはもちろん、「いいね!」も写真に付けられたことで双方向のコミュニケーションは活性化、社長も巻き込みながら社員同士のネットワークの広がりにつながっていったのです。

discover!プロジェクト(社内掲示ポスター)

これが、会社の未来をつくる「未来創造室」だ

社員プロジェクトの「discover!プロジェクト」は、現在「次世代DIGGING LAB.(ディギングラボ)」へと活動を発展させていますが、この「次世代DIGGING LAB.」の誕生は、会社の経営危機と、新型コロナウイルスの感染拡大という2つの大きな出来事の影響を受けています。実際に、経営危機とコロナ禍のダブルパンチは、未来創造室の活動自体を停滞させました。危機感いっぱいの室員たちは「何とかしないと」との思いで話し合いを進め、その結果、「次世代DIGGING LAB.」(働き方改革を含め、会社にさまざまな提案を行う活動)を開く方向になったのだそうです。

ちなみに未来創造室では活動をする際、以下の4つのステップが大切にされています。1つ目のステップは、“会社のことを知りましょう”という「know」。2つ目は、知ったことをもとに“これ、いいな”と感じてみようという「feel」、感じた後は、“考える”「think」、そして最後のステップが、“動いてみよう”という「act」。

未来創造室に脈々とつながってきたこのステップがあったからこそ、ダブルパンチにもめげず、新しい活動へとつながっていったのです。

「次世代DIGGING LAB.」の活動主体になっている未来創造室。この組織の取り組みは、主に3つのテーマに沿ったものだといいます。

経営企画部・松下哲夫さんが語ります。

「①プロジェクトマネジメント、②新規事業開発、③ライフワークバランスの3つが基本的なテーマです。メンバーは興味のあるテーマを選んで参加し、検討を行い、3カ月ほどで会社に提案します。2期目の現在はSDGs、人財育成・組織開発もテーマとなっています」

働き方改革を超えて、会社に事業の提案をする。自分たちの仕事を自分たちでつくっていく。それが、千代田化工建設 未来創造室の活動の本質なのです。

千代田化工建設株式会社 経営企画部・松下哲夫さん

総合エンジニアリング企業が昆虫食事業!?

社内の有志組織「次世代DIGGING LAB.」が、会社にさまざまな改革や提案を行っている千代田化工建設。その成果は、周囲が期待する以上に広がっています。

千代田化工建設は、プロジェクトごとに人が集まるマトリックス組織。そのため、「一体感、チームワークを組成するワンチームビルディングが課題」でした。その課題を解決するために、自己紹介カードを使うなどしてコミュニケーションの向上に取り組んでいます。また、プロジェクトとプロジェクトの間にあるグレーゾーンの仕事を拾い上げるために、お互いを褒め合って積極的に仕事の幅を広げる活動「ちよぽい(千代田ポイントの略)」を企画し、動き始めているということです。

「次世代DIGGING LAB.」の活動は、会社の新規事業も生み出しています。次世代DIGGING LAB.事務局の太田亜樹さんは、コロナ禍によって、「ネットワークを広げる必要性」を感じ活動に参加しました。

太田さんのチームは、新規事業開発としてタンパク質不足に着目し、エンジニアリングの知見を生かした昆虫食事業への参画を提案した結果、会社としての検討チームが立ち上がりました。現在は、パートナー企業やスタートアップ企業と連携して事業としての第一歩を踏み出したそうです。

「次世代DIGGING LAB.」では、活動に取り組む社員のことを「プレーヤー」と呼んでいます。英語の「PLAY」には、「競技する」の他に「遊ぶ」という意味もあり、「遊び心を持って遊ぶように仕事をする」ことが自由な発想を育み、さまざまな成果をつくり出しているのです。

千代田化工建設株式会社 次世代DIGGING LAB.事務局・太田亜樹さん

会社をつくるのは社員じゃない、「プレーヤー」なんだ!

現在の取り組みについて、未来創造室の初期メンバーである経営企画部 未来創造室(当時)の堀田任晃さんは、「経営危機とコロナ禍という2つの大きな出来事が、社員と会社にとって改革の大きなきっかけになった」と考えています。

経営危機があると若い人は他の会社に移ろうと思いがちですが、コロナ禍で社会そのものが変わってしまいました。そのため、会社にいながら会社をより良くしようという活動が活性化したのです。プロジェクトの大きな成果の一つは、「経営陣との距離を近くし、経営陣の心のツボを押さえたコミュニケーションを図ることができるようになった」ことだそうです。

社員も会社も改革の端緒についた千代田化工建設。次世代DIGGING LAB.起案者・安部裕一さんは、「今後もアジャイル的に走りながら考え、第3期、第4期と活動を継続していきたい」と考えています。現在活動しているのはおよそ100名ですが、この数字を約1,700名いる全社員のうちの約2割(300〜400名)にまで増やしていければ、活動は大きなうねりとなり、本当に会社が変わっていくことになると考えています。一方、投資対象としての株価の押し上げなど、活動の成果が企業価値の向上につながっていくことにも期待を寄せているようです。

千代田化工建設株式会社 経営企画部 未来創造室(当時)・堀田任晃さん
千代田化工建設株式会社 次世代DIGGING LAB.起案者・安部裕一さん

千代田化工建設株式会社の取り組みから導き出す「WORK SHIFT」のヒントは・・・『課題を社員自らが提案して解決することが、会社の改革につながる』でした。

スポーツ選手がゲームをつくるように、社員がプレーヤーとなることで、改革を生み出していくのです。

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■「RECRUIT THE WORK SHIFT」バックナンバー

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