
つらくてどうしようもないときに出会って、救われた楽曲…ラッパーのKvi Babaが語る
ラッパーのKvi Baba(クヴィババ)が、自身の音楽のルーツや、楽曲『TOMBI』に込めた想いを明かした。
J-WAVE(81.3FM)で放送中の番組「SONAR MUSIC」内で、音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けする「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」。本記事は、過去の放送から、Kvi Baba(クヴィババ)さんの楽曲に込めた想い、アーティスト人生に影響を与えた楽曲との出会いについてのお話をご紹介いたします。
※J-WAVE NEWS 2023年6月15日掲載記事を一部編集し転載しています。
「誰かの暗闇をポッと照らせるようになりたい」
1999年生まれ、大阪府出身で現在24歳のラッパー / シンガーソングライター・Kvi Baba。19歳のときにリリースしたデビューEP収録曲『A Bright feat. SALU』は「J-WAVE SONAR TRAX」に選出された。その後も数多くのアーティストと共演し、多方面から注目を集めている。そんなKvi Babaは5月31日にメジャー1stアルバム『Jesus Loves You』をリリースした。今回は同作品に収録された楽曲『TOMBI』で表現した自分らしさについて語ってもらった。
Kvi Baba:『Jesus Loves You』はここ2〜3年間の自分を辿ったアルバムになっていて、全部その期間に起こった自分の心境の変化や、実際に起きた出来事を綴った曲になっています。アルバムを通して、ここ2〜3年間の短編映画を観るかのような作品になっています。
別れだったり、出会いだったり。それに対しての自分の心境を歌っている曲が多かったり、いろんな曲が入っています。
このアルバムに収録されている『TOMBI』は、19歳のときに茨城県のスタジオで、音楽プロデューサーのBACHLOGICと籠もって作った曲で。それが4年経って、今年アニメ『TRIGUN STAMPEDE』のタイアップがついたという。19歳の頃に綴った歌詞で、そこからブラッシュアップはしていないんですけど、アニメにぴったりの曲で主人公の感情MAXだなみたいな曲です。
自分自身が思うKvi Babaらしさは、誰よりも細くて弱いということ。太いとか力強いらしさはなくて、センシティブというか。弱さの中に自分自身の輝きが現れると思うから、そういうのが本当に『TOMBI』に全部出てるかなと。最後の方の歌詞で<誰かの暗闇の中/小さな灯火となりたい>ってあるけど、僕は誰かの大きな灯火になれると思っていないんです。でも豆電球のように誰かの暗闇をポッと照らせるようになりたいと思っていて、それがここに反映されているかなと思います。
今、辛い人、もちろんハッピーな状況だったりいろんなシチュエーションがあると思うんですけど、明けない夜はないのでぜひこのまま明かしてもらえたらって考えています。
毎日聴いている、大切な楽曲は
18歳の頃から音楽活動を始めたKvi Baba。そんな彼のルーツとなる1曲は、LANYの『I Still Talk To Jesus』。出会いは2年前だという。「最近の僕を形成しているルーツ」と語るほど大切な曲だそう。
Kvi Baba:僕自身、クリスチャンとして音楽もやっているけど、つらくて、つらくて、クリスチャンとしてもどうしようもないときに出会った曲です。
いろんな問題があって、酔っ払ったりもするけれど、でもこの曲はまだ神様(Jesus)と話しているところなんだって歌っているんですね。LANY自体が好きで、クリスチャンなんだって思いと、すごくキレイなゴスペル調でありつつ、でもヤングなサウンド感で。落ち着くし毎日聴いています。
僕自身もこんな音楽性を提示できて、素直なアーティストでいられたらと思います。
心がぼろぼろに疲れたとき、音楽を聴きたくなるもの。Kvi Babaは、LANY『I Still Talk To Jesus』に出会って、救われたようだ。
アーティストの話を通じて音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けするコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」は、J-WAVE『SONAR MUSIC』内で月曜~木曜の22時41分ごろからオンエア。Podcastでも配信しており、過去のオンエアがアーカイブされている。
