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Oasisの名曲が流れて店の客が大合唱に…「リフの惑星」緒方 良が感動で涙した思い出を明かす

「リフの惑星」の緒方 良(Vo)と松丸怜吾(Dr)が、自身の音楽のルーツや、楽曲『KEEP ON! KEEP ON!』に込めた想いを明かした。

J-WAVE(81.3FM)で放送中の番組「SONAR MUSIC」内で、音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けする「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」。本記事は、過去の放送から、「リフの惑星」緒方 良さん、松丸怜吾さんの楽曲に込めた想い、アーティスト人生に影響を与えた楽曲との出会いについてのお話をご紹介いたします。
※J-WAVE NEWS 2023年6月8日掲載記事を一部編集し転載しています。

愛するUKロックの要素を打ち出した楽曲

2016年の秋に元the ogtzの緒方と元The SALOVERSの小林亮平(Ba)により結成された4人組バンドの「リフの惑星」。叙情的なギターリフとダンサブルなビート、普遍的なメロディが見る者を惹きつけ、そして躍らせるロックバンドだ。

そんな「リフの惑星」は6月21日にNEW EP『EUREKA』をリリースする。その中に収録されている楽曲『KEEP ON! KEEP ON!』が、5月24日に先行配信リリースされたが、今回は同作でどんな自分たちらしさを表現したのか、緒方と松丸に語ってもらった。

緒方:僕たち「リフの惑星」は東京を中心に活動する4人組ロックバンドです。Oasisなど90年代のUKロックをルーツにしていて、バンド名の通りリフのきいた、それでいて、キャッチーで踊れるロックというものを目指して活動しています。

松丸:NEW EP『EUREKA』を6月21日にリリースします。タイトルは古代ギリシャ語でわかったとか発見したみたいな意味があります。昨年末に1st EP『BOY』をリリースしたんですけど、今年の頭から新たに曲作りをしていく中で、「自分たちの本当にやりたい音楽ってどういうものかな?」という話を4人でしました。曲はボーカルの緒方が書いてるんですけど、僕らは90年代のUKロック、特にOasisが好きだし、素直にそれを全面に出した曲をやりたいという気づきがありまして、そこからこのタイトル『EUREKA』をつけました。

その『EUREKA』から『KEEP ON! KEEP ON!』が5月24日に先行配信リリースされます。この曲はサビの歌詞にある通り、<「続ける」を続けていくのさ>というのをテーマに書きました。今はうまくいってないことでも、続けていればいい結果に繋がるはずだから、そういう風に信じて前を向いてやっていきましょうよという気持ちを込めています。今は負けているかもしれないけれど、いつか勝てるという前向きな心情で詞を書いていきました。

緒方:この楽曲に込めた自分たちらしさは、サウンド面では俺のルーツである、90年代UKロック……言ってしまえばOasisなんですけど、そういう要素を打ち出したフレーズなんかにあると思います。歌詞の面では、今回、松丸がやってくれたんですけど、コロナ禍で僕らより売れているバンドが次々解散していったりした中で、自分らもなかなか明るい兆しが見えない現状がありました。それでも音楽が好きで、バンドが楽しくて、しぶとく4人で続けてきたという等身大の自分たちがこの曲に表れているんじゃないかなと。そういうところも自分たちらしさだとも思っています。

松丸:そうですね。僕もそういう思いで今回、歌詞を書きました。加えてこれは僕たちにとって初めての試みなんですけど、サビで全員で歌ってみるなど、お客さんと一体となる要素を入れてみました。ライブでも盛り上がると思うし、僕らにとってのアンセムになりそうな1曲に仕上がっています。

緒方:先のことに不安を感じていたり、夢を諦めちゃおうかなと思っている人がこの曲を聴いて、「こいつらも頑張っているし、自分ももう少しだけ頑張ってみよう」と、少しでも前向きになってもらえたらうれしいと思います。


出会ったころは素直になれなかったけど…Oasisの思い出

90年代のUKロックがルーツと語る緒方。ルーツに挙げたのもOasisで、楽曲は『Don't Look Back In Anger』。出会いは中学生のころだったが、素直に慣れない部分があったという。

緒方:初めて『Don't Look Back In Anger』を聴いたのは中学生のときなんですけど、その頃は斜に構えていたので、「Oasisが好き、しかも『Don't Look Back In Anger』が好きって、にわかっぽくて嫌だな……」と思って。いい曲と感じながらも、あんまり聴かないようにしていたんです。

それからしばらく経って大学に入学すると、当時付き合っていた彼女がイギリスに入学することになりました。その子に会いに、イギリスまでひとり旅行したことがあったんですけど、そのときに入ったパブで、『Don't Look Back In Anger』が流れました。その瞬間、店中の人が全員立ち上がって、大合唱を始めたんです。

そのときに、楽曲がバンドだけのものではなく、聴いてくれている人のものになっている事実にめちゃくちゃ感動して、ボロボロ泣いちゃったんですね。

その経験から、いつか自分も『Don't Look Back In Anger』のように、聴いてくれる人のものになれるような作品を作るとずっと思っていて。そういう気持ちから「リフの惑星」を始めました。

松丸:そうなんですね(笑)。

緒方:初めて言いました(笑)。『KEEP ON! KEEP ON!』は作詞に松丸が関わってくれましたけど、聴いてくれる人に対して開かれた楽曲になっていると思います。みんなのものになるような楽曲に仕上がったと自負しているので、ぜひ聴いてみてください。


言わずと知れた世界中で愛されるOasisの『Don't Look Back In Anger』。「リフの惑星」の緒方も、この歌える名曲に魅せられたひとりのようだ。


アーティストの話を通じて音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けするコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」は、J-WAVE『SONAR MUSIC』内で月曜~木曜の22時41分ごろからオンエア。Podcastでも配信しており、過去のオンエアがアーカイブされている。


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