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「BUMP OF CHICKENに救われる経験をしました」CLOWが語る

シンガーソングライターのCLOWが、自身の音楽のルーツや、楽曲『駆けてゆく』に込めた想いを明かした。

J-WAVE(81.3FM)で放送中の番組「SONAR MUSIC」内で、音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けする「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」。本記事は、過去の放送から、CLOWさんの楽曲に込めた想い、アーティスト人生に影響を与えた楽曲との出会いについてのお話をご紹介いたします。
※J-WAVE NEWS 2023年3月30日掲載記事を一部編集し転載しています。

『駆けてゆく』を作ったのは「自分自身もなかなか一歩踏み出せないなと感じていた時期」

北海道出身のCLOWは2014年から都内を中心に活動している。「J-WAVE TOKYO GUITAR JAMBOREE 2022 supported by 奥村組」で実施されたオーディション企画「J-WAVE SONAR MUSIC Road to RYOGOKU」にてグランプリを獲得。2023年の同イベントで、本編に初出演した。

今回はそんなCLOWに2月3日に配信、2月22日にCD盤がリリースされるEP『はなむけ』収録曲の『駆けてゆく』で表現した自分らしさについて語ってもらった。

CLOW:『駆けてゆく』はCLOWにしては軽やかで、文字通り“駆けていく”ような楽曲になっています。楽曲を作ったきっかけは聴いてくれた人が一歩を踏み出せるような、そんな曲を作りたいなと思ったから。自分自身もなかなか一歩踏み出せないなと感じていた時期だったので、聴いてくれる人の背中もそっと押せるような、そういう曲を書きたいと考えていました。

歌詞は、自分自身の中身というよりは、情景だったり、見えているものにフォーカスを当てました。ただ、その情景に自分も重ねて、そういう角度で歌詞を紡いでいきました。歌詞の中には<風が駆けていく>というフレーズがあるんですけど、自分自身の心だったり、物理的にも駆け出していけるように、想いを反映させました。

自分らしさが一番出ているのは、楽曲から見える精神性というか、言葉選びだと思います。そういったものが一番、自分らしさが出ているのかなって。あとは音楽的なことを言うと、ギターはちょっとわかりにくいというか、細々とした手癖というか。一般的な奏法とは違うと思うので、そういったサウンド面だったり、あとはメロディの鳴り方も自分の中に癖がある気がします。それがイコール自分らしさに繋がっているのかなと感じます。

『駆けてゆく』のギターは、癖のあるアルペジオの旋律になっているので、そういった部分にも自分らしさが出ていると思います。加えて、サビのメロディも、自分らしく好きなように歌えていると手応えがあります。

この曲は聴いてくださる方に、そっと寄り添うような作品になればと願いを込めて作りました。いつも傍にいながら、一緒に歩いて、一緒に駆けていけるような作品になれたらと思うので、ぜひ傍に置いてもらえたら、うれしいです。


歌詞が刺さったBUMPの楽曲

「自分らしさが一番出ているのは、楽曲から見える精神性」と語るCLOW。そんな彼女のルーツの1曲とは?

CLOW:私がルーツに選んだ1曲はBUMP OF CHICKENの『プレゼント』です。BUMP OF CHICKENに出会ったのは小学生の頃だったのですが、そのときはあまり歌詞の内容とかは理解できず、音楽として楽しんで聴いていました。けれど、そのあと中高生になったときにググッと歌詞が刺さって、BUMP OF CHICKENに救われる経験をしました。そのきっかけとなった1曲が『プレゼント』です。

BUMP OF CHICKENは自分の人格形成に多大なる影響を与えてくれています。音楽的なところを言うと、BUMP OF CHICKENの曲をコピーして、ギターを学んだので、コード感だったり、曲の構成とかも非常に影響を受けています。あとは、歌い方や声の出し方も、学ばせてもらっています。


日本国内の多くの音楽ファンがBUMP OF CHICKEN・藤原基央(Vo, Gt)の紡ぐ歌詞に魅了されている。CLOWも青春時代、バンプの歌詞に大きな影響を受けた1人のようだ。


アーティストの話を通じて音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けするコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」は、J-WAVE『SONAR MUSIC』内で月曜~木曜の22時41分ごろからオンエア。Podcastでも配信しており、過去のオンエアがアーカイブされている。


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