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世界の果てまで、最高の学びを届ける挑戦ーースタディサプリ

1960年、東京・新橋のビルの屋上プレハブで、たったふたりから始まったリクルート。おかげさまで、2020年3月31日に創業60周年を迎えました。60周年にちなんで集めた60個の挑戦のストーリーの一部をご紹介します。


世界の果てまで、最高の学びを届ける挑戦

大学が就職先に影響するという考え方が色濃い日本では、少子化になっても受験競争が存在します。その上、地域や経済的状況による教育機会の格差は拡大する一方…。この“不”の解消を目指し、2012年『スタディサプリ』(当時:受験サプリ)は誕生しました。理念は「世界の果てまで、最高の学びを届けよう」。

サービス誕生以前には、全国の高校で学校選択のためのワークショップを開催し、高校生が求めていることを調査。宮崎県のある高校を訪ねた際、多くの生徒が熱心に取り組むなか、ひとりだけワークシートを広げない生徒がいました。

話を聞くと、「将来の夢は市役所の職員だけど、うちはお金がないから、大学も専門学校も行かせられないと親に言われています。だから、勉強も、進学もしたくないんです」と。金銭的理由により、塾や予備校などの教育機会を得づらい生徒がまだまだ多いことを実感。教育環境格差の解消という思いが、スタディサプリに込められていきます。

教育機会の格差解消でつながった絆

オンラインで誰もが授業を受けることができる。プロダクトが決まり開発を進めるなかで、一番の難題は教育コンテンツを作ること。当時のリクルートは教育コンテンツを持っておらず、授業動画の制作ノウハウもない。売れ筋の参考書を読み漁り、予備校の人気講師の方々に講義をお願いするために片っ端から連絡する日々。
断られ続け、諦めかけたある日、ひとりの先生が静岡からわざわざ東京まで来てくれました。それが後にスタディサプリのひとり目の講師となる肘井 学先生でした。

当初は断るためだったそうですが、理念をしっかり伝えると共感してくださり、スタディサプリへの参画を決意。先生自身も当時予備校だけで教えることの限界を感じていたそうです。肘井先生のご紹介により、有名予備校で既に人気講師だった、数学の山内恵介先生、英語の関 正生先生も参画。初期の5教科が立ち上がり、2012年10月にいよいよ動画配信がスタートしました。

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翌13年に月額980円に改定し、16年にはスタディサプリというサービス名に。生徒にとって本当に意味のある動画コンテンツを作るために、動画の視聴率データを1秒単位で分析。生徒が離脱する部分を明確にしながら、科学的な手法と先生方の経験値を掛け合わせ、満足度の高い授業ができていきました。今でも生徒のレーティングで5段階中4.5以下のものは撮り直し、動画数も4万本を超えています。

教師の働き方をサポートするサービスへ

立ち上げから4年、ユーザー数を着実に伸ばすなか、大きな転換点を迎えます。岡山県の高校のA先生から相談があり、補習をやめて、「スタディサプリルーム」を設置し、生徒がいつでも学べる環境をつくりたいということでした。

学校内外での行事の対応など業務が多様化していることに加え、紙資料での準備といったアナログな作業も多く、教師の労働時間は増え、放課後の補習になかなか時間が割けないという状況。こうした教師の働き方改革も視野に、16年『スタディサプリfor TEACHERS』をリリース。

生徒の学力向上のためには、先生のサポートが欠かせないということに着目し、プロダクトを再定義。学習の進捗を管理する機能、苦手分野を測定するための到達度テストの開発、宿題配信機能などを用意し、教師の業務改善を含んだサービスとして生まれ変わりました。現在、全国の高校約5000校のうち、利用高校は2575校(2018年度末時点)を超え、日本全国に拡大しています。

より世界の果てへ、より豊かな学びの実現へ

スタディサプリが出会ってきたこれまでの課題は、会議室の議論では全く予期しないことばかりでした。宮崎の生徒や肘井先生、岡山のA先生など、現場の切実な声があったからこそ、現在の教育課題が明らかになり、スタディサプリの存在意義が確認されていきました。

現場の課題を敏感に察知し、生徒のため、先生のためにプロダクトを進化させていく。基礎学習はスタディサプリが担い、リアルなコミュニケーションが欠かせない探求学習やPBL(プロジェクトベースドラーニング)などは学校で先生が行うなど、学ぶ人がもっと未来にわくわくして楽しいと思える世界を目指しています。

Quipperとともに海外展開も進めながら、次の10年も「世界の果てまで、最高の学びを届けよう」に挑戦していきます。

*事業内容や所属などは取材時(2019年9月〜2020年2月)のものです。

話者プロフィール
池田 脩太郎(リクルートマーケティングパートナーズ まなび事業統括本部 教育機関支援統括部 支援企画部 部長)
2009年リクルートに入社。『進学事典』の高校渉外、商品企画を経て、11年『受験サプリ』(現『スタディサプリ』)起案チームの一員として新規事業開発コンテストNew Ringでグランプリを受賞。以来、スタディサプリの事業化に従事。16年より現職


■60周年にちなんだ、60個の挑戦のストーリー

2020年、おかげさまでリクルートは創業60周年を迎えました。
60周年にちなみ、リクルートのミッションであるOpportunities for Lifeの実現に向けて生まれてきたチャレンジを、60のストーリーでご紹介しています。https://60th.recruit-holdings.co.jp/list/
スキありがとうございます!これからもよろしくお願いします!
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リクルートの公式noteです。【公式HP】https://www.recruit.co.jp/ 【利用規約】https://www.recruit.co.jp/company/involvement/terms.html