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CDに載っている「クレジット」が、好きな音楽と出会うきっかけに…向井太一が語る

シンガーソングライターの向井太一が、自身の音楽のルーツや、楽曲『Shut It Down』に込めた想いを明かした。

J-WAVE(81.3FM)で放送中の番組「SONAR MUSIC」内で、音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けする「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」。本記事は、過去の放送から、向井太一さんの楽曲に込めた想い、アーティスト人生に影響を与えた楽曲との出会いについてのお話をご紹介いたします。
※J-WAVE NEWS 2023年7月13日掲載記事を一部編集し転載しています。

向井太一は「変化し続ける」

福岡出身、音楽好きの両親と兄の影響でレゲエやHIPHOP、R&Bなどを聴いて育ち、2013年にはソロアーティストとして活動をスタートさせた向井。2016年にリリースした1stシングル『SLOW DOWN』は当時、J-WAVE「SONAR TRAX」に選出されていた。そんな向井は6月28日にミニアルバム『CANVAS』をリリース。今回は収録曲『Shut It Down』で表現した自分らしさについて語ってもらった。

向井:今回のアルバムコンセプトですが、『CANVAS』というタイトル通り、自分のアーティストとしての姿勢を表しています。今まで僕はフルアルバムを5枚出しているんですけど、その度に新しいコンセプト・サウンド・色を塗り替えてきました。でもそんな中で、どれだけ色を重ねていっても向井太一のベースとなるキャンバスは変わらずにそこにいるという、アーティストとしての姿勢を打ち出した作品になっています。

その中に収録されている新曲『Shut It Down』ですが、これは韓国のチームと作りました。サウンドはどちらかというとキラキラしていて、明るいポップなんですけど、『Shut It Down』というタイトル通り、リリックはエッジーで切り込んだ内容になっています。いろんな角度から聴いていただけるような楽曲になっています。何回か韓国のチームとはやらせていただいているんですけど、今回も今までの向井太一になかった要素や、新しい姿がお見せできるような形になっています。

この曲のMVも公開されまして、自身もアーティストをされているISSEIさんという方に監督をしていただきました。これもおもしろい見せ方というか、今までの向井太一にはないMVに仕上がっているので、ぜひぜひそちらも見ていただけるとうれしいです。

今回、『CANVAS』というコンセプト通り自分を見つめ直すというか、自分とは改めてどういうアーティストなのかというのを考えていたんですけど、僕はわりと前作を引きずらないタイプというか。「変化し続ける」ということをアーティストとしてやってきたつもりです。なので、自分の中でこういうアーティストですと決めつけることが難しくて。でもそうやって変化をし続けて、常に新しいサウンド・ビジュアルをお届けするのが向井太一らしさなのかなって思っています。なので、皆さんには新しい作品が出る度に、新しい要素を感じ取っていただけたらうれしいです。

ミニアルバムをCDとして出すことはあんまりないんですけど、自分にとってひとつ大切な作品になっています。ちょっと生き難いなとか、考えることが多い世の中ですけど、これを聴いてみんながフッと心が軽くなればいいなと思っています。


「CDのクレジット」から学んだこと

簡単にひとつのジャンルやスタイルでは形容できない独自の音楽性を持ったアーティストの向井。そんな彼は若かりし頃、好きな音楽に“ある共通点”を見出したという。

向井:ルーツの1曲に選んだのはCrystal Kayさんの『Girl U Love』です。この曲との最初の出会いは、確か中学生くらいだったと思います。その頃くらいから自分で好きな曲を探し始めるというか。そんな中で、当時僕の兄は日本のHIP HOPやR&Bを聴いていて、Crystal KayさんのCDを持っていたんですね。その中に『almost seventeen』というアルバムがあるんですけど、『Girl U Love』はその作品に収録されていました。

そのときは感覚的にかっこいいと思いながら聴いていたんですけど、のちのちクレジットを見るようになり、作曲で携わっているのがT.Kuraさんとmichicoさんという「GIANT SWING」というプロジェクトをされている方々だということがわかりました。

Crystal Kayさんを筆頭に日本のR&Bをすごく聴くようになっていて、クレジットを深掘ってもいたんですけど、T.Kuraさんとmichicoさんが携わっている曲がすごくたくさんあることに気づいたんです。僕はこの人たちのサウンドが好きなんだなってそのときに気づき始めたんですけど、アーティストとしてデビューするようになって、いつか2人と一緒に仕事がしたいと思っていました。

僕の作品に『COLORLESS』というアルバムがあるんですけど、収録曲『BABY CAKES』で初めて2人とお仕事をさせてもらって、やはり自分にとってのルーツはT.Kuraさんとmichicoさんなのかなと思いました。

T.Kuraさんとmichicoさんは『CANVAS』でも『TRUE YOU』でご一緒させてもらっていて、合計3曲を共作させてもらっています。最初は学生の頃の自分が聞いたらびっくりするような感動的な気持ちでやっていたんですけど、今はもっと深いところまで話して音楽作りをさせてもらっているので、我ながら素晴らしい環境でお仕事させてもらってると実感します。

自分も長らくミュージシャンとして活動していますが、最近デビューする新人から「楽曲を聴いてました」って言われるようになりました。そんな風な不思議な感覚を味わっています(笑)。今後、T.Kuraさんとmichicoさんを超えられるように、僕自身も頑張っていきたいと思います。


クレジットを見て、知らぬ間に憧れの存在になっていったT.Kuraとmichico。そんな2人と今では共に作品を作っている向井太一は、間違いなくミュージシャンとして幸せ者だ。


アーティストの話を通じて音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けするコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」は、J-WAVE『SONAR MUSIC』内で月曜~木曜の22時41分ごろからオンエア。Podcastでも配信しており、過去のオンエアがアーカイブされている。


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