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フラットな関係性で、新たなアイデアが生まれやすい組織を――GROOVE X

生き物のように人に懐き、それぞれ性格も違うという家族型ロボット「LOVOT(らぼっと)」。これまでにないロボットの開発を行うGROOVE X株式会社は、2015年11月に創業し、現在およそ90人の社員が働く企業です。そんな人間とロボットの新しい関係性を探求するGROOVE Xが目指す組織の在り方について伺いました。

J-WAVE(81.3FM)の人気モーニングワイド「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」内で、さまざまな企業が取り組んでいる「働き方」から、これからの変化や未来を考える「RECRUIT THE WORK SHIFT」。1日のスタートに「新しい働き方」のヒントをシェアしています。本記事では、過去の放送の中から、家族型ロボット「LOVOT」の開発を手掛けるGROOVE X株式会社の回をご紹介します。

社員の6割がエンジニアとして働く中、これまではみんなでおにぎりを握って食べる「オニギリタイム」や、コミュニケーションの場となる「ニコニコボード」など、さまざまなアプローチで社内の連携を強めてきたそうです。

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しかし、このコロナ禍で、職場の雰囲気も大きく変化してきました。現在はおよそ半数がリモートワークとなり、お昼に全社員が集うオンラインミーティングが毎日行われています。大人数で参加するミーティングは、コミュニケーションの仕方や参加率・発言率の問題、最近よく聞かれる「顔出す・出さない問題」や「リモハラ(リモートハラスメント)」など、その難点も指摘されていますが、GROOVE Xは参加者のコミュニケーションのきっかけを作るために、毎日司会者を決め、小話をするルールを設定したと言います。

また、次の日の司会者をその場で指名するシステムで、参加度も高くなる仕組みを作っているのだとか。小話では仕事以外の顔が見られたりと新たなコミュニケーションのきっかけが生まれているようです。

2日目の放送では、そんなオンライン時代の業務上のコミュニケーションの仕方について伺いました。GROOVE Xでは、「Slack」や「Google Meet」を使用されています。活用のポイントとして挙げたのが、常にオープンにしておくことで、リモートで働いていても、いつでも話しかけられる、雑談しながら働ける環境をつくること。顔を出すことで上手く話せない人もいるため、オンラインのコミュニケーションは、何かを強制するのではなく、その人の「心地よい」オンラインの在り方を認め合うことが大事だそうです。

3日目の放送では、GROOVE Xのソフトウェア開発の手法について教えていただきました。もともとパーテーションのないオフィスづくりや役職名などもないフラットな組織づくりをしてきたというGROOVE Xですが、開発手法も近年注目されてきたアジャイル開発を導入しています。

アジャイルとは「素早い」「俊敏な」といった意味があり、あらかじめ全工程の計画を立て、大きな単位でシステムを区切るのではなく、小さな単位でテストを繰り返して開発していきます。リスクを最小化させることが可能で、開発期間の短縮化ができると言われています。機能的だけでなく、感情に働き掛けるロボットを開発するには、ソフトやハードと垣根なく、フラットなコミュニケーションや迅速な対応・連携をすることが大切なんだそう。

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最終日の放送では、ライフステージにあった働き方として、社内で浸透している男性の育休取得制度、社内コミュニケーションのポイントを伺いました。ここでお話された大切なこととして、「心理的安全性」と「頭から否定しないこと」が紹介されました。顔は見えていても、距離が離れているからこそ、いつもよりちょっとした気遣いが大切なのかもしれません。


今週のお話から導き出す「WORK SHIFT」のヒントは、 『フラットなコミュニケーションで、新たなアイデアや技術が生まれやすい組織づくり』。 

柔軟に、自律性を持って、開発を進めるGROOVE X。フラットな関係性を構築し、専門性が異なる社員でもコミュニケーションを円滑にしていくことで、視野も広がり、新たなアイデアが生まれる環境が培われているようです。 

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■「RECRUIT THE WORK SHIFT」バックナンバー

世の中のイノベーティブな「働き方」を朝の時間にお届け!『RECRUIT THE WORK SHIFT』(J-WAVE 81.3FM)は月曜日から木曜日まで、毎朝6:15ごろよりオンエア中です。
▼J-WAVE番組サイトはこちら
https://www.j-wave.co.jp/original/tmr/quote/index.html
▼これまでの記事はこちら
https://antenna.jp/articles/5248566


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