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Adeleは「口から魂が出てきているよう」 eillが歌のすごさを語る

シンガーソングライターのeillが、自身の音楽のルーツや、楽曲『フィナーレ。』に込めた想いを明かした。

J-WAVE(81.3FM)で放送中の番組「SONAR MUSIC」内で、音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けする「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」。本記事は、過去の放送から、 eill さんの楽曲に込めた想い、アーティスト人生に影響を与えた楽曲との出会いについてのお話をご紹介いたします。
※J-WAVE NEWS 2022年10月18日掲載記事を一部編集し転載しています。

「ブレスさえも歌にするグルーヴ感」を大事にした楽曲

東京都出身のシンガーソングライター・eillは、『SONAR MUSIC』のワンコーナー「SONAR'S ROOM」を担当していたこともあり、J-WAVEではお馴染みのアーティスト。自身の楽曲だけでなく、韓国アーティストやNEWS、最近ではBE:FIRSTに楽曲提供も手掛けている。そんなeillが、EP『プレロマンス / フィナーレ。』を9月7日にリリースした。今回は『フィナーレ。』で表現した自分らしさ「ブレスさえも歌にするグルーヴ感」を大事にした楽曲について語ってもらった。

eill:『フィナーレ。』は、劇場版アニメ『夏へのトンネル、さよならの出口』の主題歌になっています。夏の終わりにピッタリな、甘酸っぱさもある青春映画なんですけど、キュンキュンとか、かわいらしい内容だけでなく、人間の泥々した部分だったり、心の葛藤など、ダークな部分も作画によって美しく描かれています。私はそういう部分に共感しました。なので悲しい表現の歌詞も、美しく綺麗な言葉で作ろうと意識しました。

今回の『フィナーレ。』という曲は、ブレスだったりサビの決めポイントだったり、間(ま)をすごく大切にしていて。Aメロではわざと息を吸う音を消して、無音の状態を作ったり、ブレスさえも歌にするグルーヴ感を大事にして、レコーディングしました。

壮大なサビなので、ハイトーンのところもあったりして、間のニュアンスが消えかけちゃうところもあったんですけど、そこはAメロだったりの抜け感があるところで、セリフみたいに歌うことで表現しました。一方でサビはロングトーンでしなやかに歌ってみたり、全体のバランスをすごく大事にしました。

私は小さい頃からいろんな音楽を聴いてきました。K-POPもそうだし、J-POPも好きだし、UK、モータウン、古いポップスも大好きで。「どれが1番好きですか?」と聞かれたら選べなくて、でもそれが当たり前に育ってきました。いろんなものを組み合わせて、豚汁みたいに全部を詰め込んだような、でもそれがeillだと、最近やっと自分を肯定できたような感覚があります。表現する音楽はひとつに絞らなくちゃいけないという固定概念はまだ残っていたりするんですけど、それが私らしさだし、武器だと思っています。

この『フィナーレ。』ですが、最初は3拍子から始まるんですけど、時計がチクタクと鳴ってから、4拍子に変わるんですね。曲の中でそうやって拍が変わるのは、リスナーを驚かせたいというか、曲を聴く中で宝石を探してもらうような仕掛けのつもりなんです。遊び心は大事にしたいと思っているので、そういう意味でも面白い曲になったなと自負しています。


「こんな歌を歌える人が世界にいるんだ」衝撃を受けたアーティスト

15歳の頃からシンガーを目指し歌い始めたeill。そんな彼女が歌で影響を受けたアーティストとは?

eill:私がルーツの1曲に選んだのはAdeleの『Someone Like You』です。この曲は私が中学校のときにリリースされた作品で、それこそ歌手になりたいと思い始めたときにAdeleに出会って。Adeleの曲を聴くと、魂剥き出しというか、口からその人の魂が出てきているような感覚を覚えるというか。

Adeleはラブソングをたくさん書いている歌手だと思うんですけど、『Someone Like You』はピアノのリフレインがずっと続いていて。その上でAdeleのローが強い、でもどこか切ないハスキーな声で、喋りかけるようにAメロを紡いでいくんです。

サビに入ると叫ぶように<あなた>について歌っている。言霊というか、Adeleに想われた人は熱が出るんじゃないかっていうくらい、熱量がすごくて(笑)。こんな歌を歌える人が世界にいるんだなという衝撃を受けました。当時、私は中学生だったから、恋とか経験してなかったんですけど、Adeleみたいに誰かを想って、そして失恋をして、悲しい気持ちを私も体験してみたいと思いながら、毎日この曲を歌っていました

今でもお家に帰って、ピアノの前に座ってぽろりぽろりとこの歌を弾き語ったりすることも多くて。きっと、ずっとずっと大好きな歌です。


シルキーかつソウルフルな歌声が魅力のeill。Adeleと出会ったことは、今の彼女のアーティスト像を作り上げた1つの大きな要素となっているのだろう。


アーティストの話を通じて音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けするコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」は、J-WAVE『SONAR MUSIC』内で月曜~木曜の22時41分ごろからオンエア。Podcastでも配信しており、過去のオンエアがアーカイブされている。




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