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Mega Shinnosuke、UKロックからの影響を語る。古着屋を好む感覚と近い“かっこよさ”とは?

“新世代のクリエイター”として活躍中のMega Shinnosukeが、自身の音楽のルーツや、新曲『未来時代』に込めた想いを明かした。

J-WAVE(81.3FM)で放送中の番組「SONAR MUSIC」内で、音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けする「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」。本記事は、過去の放送から、Mega Shinnosukeさんの楽曲に込めた想い、アーティスト人生に影響を与えた楽曲との出会いについてのお話をご紹介いたします。
※J-WAVE NEWS 2022年05月31日掲載記事を一部編集し転載しています。

「自分の価値観を素直に発信する」というこだわり

2000年に誕生、東京生まれ福岡育ちのMega Shinnosukeは、2019年4月より再び東京在住に。2017年秋よりオリジナル楽曲の制作をスタートさせ、以降は作詞・作曲・編曲の全てを自身が務めるだけでなく、アートワークや映像制作にも携わっている。これまでも『桃源郷とタクシー』『甲州街道をとばして』などの楽曲がたびたび「J-WAVE SONAR TRAX」に選出されているが。今回は、5月20日にリリースされた新曲『未来時代』が「J-WAVE SONAR TRAX」に選ばれた。果たしてMega Shinnosukeは、『未来時代』で、どんな自分らしさを表現したのか。

Mega Shinnosuke:『未来時代』は「これからの未来をどう前向きに生きていこうか」ということをテーマに作りました。僕は基本、前向きな曲を作りたいと思っているんですけど、そもそも未来という言葉が好きで、時代を付けたら『未来時代』になって「これだけで韻踏んでるじゃん」となって、そこが気に入って。『未来時代』ってあんまり聞かないフレーズだし、「だったらこれで楽曲を作ろう」と考えました。

僕がこの歌の中で描いてる未来というのは、最新技術で作られている未来というより、要するにレトロフューチャーで。そういうテイストを音としても盛り込んでいるつもりです。冒頭からシンセの音や、生っぽいけど、打ち込みっぽいミックス感も味わえるし、四つ打ちのビート感だったり、シティーポップなのか、ポップスなのか、はたまたロックなのか、そういう様々な表情があるところが面白いと思っています。

<未来時代どこへ行こう/知らなかったことは魔法>というサビのフレーズが印象的な曲だと思うんですけど、ここは“知らなかったものに今後も出会えるような未来になればいいな”という思いを込めて書きました。

僕は音楽を始めた頃から憧れというものがなくて、自分が面白いと思うことを、自分なりに探求してきました。ヒットチャートでは“最近はこういう曲が良い”などの傾向があると思うんですけど、そういうのを気にしても性に合わないので、特に気にしていないんです。

だから、自分が面白いと定義するものを存分にクリエイティブに落とし込んで、自分の価値観を素直に発信することが自分らしさなのかなと思います。『未来時代』もそんな観点で作りました。


いい意味で “ファッションで音楽が鳴っている”と感じた音楽との出会い

「音楽を始めた頃から憧れというものがない」と断言したMega Shinnosuke。そんな彼は曲作りをする上で影響を受けた楽曲はあるのだろうか。

Mega Shinnosuke:ルーツとなる曲はあんまりなくて、音楽を始めたきっかけも地元の先輩がやっていたバンドが、言い方を選ばないとダサかったから。でも、地元のシーンではちやほやされていて、それがなんか面白くなくて、だったら自分がもっと良いものを作ろうと思って始めました。なので、何かの音楽に惚れ込んでこの道に進んだわけではないんです。

そんな中でも本格的に音楽を作り始めてからは、サブスクでいろいろ聴き始めました。1番聴いているのはUKロックだと思います。音楽に惚れたのはもちろんなんですけど、UKロックからは“ファッションで音が鳴っている感覚”をもらえるというか。僕はもともと古着屋が好きで、音楽を始める前から古着屋に通っていたんですけど、その好きな感覚と近いのかな。“ファッションで音楽が鳴っている”って聞く人によってはネガティブに捉える言葉かもしれないけど、僕はそれがかっこいいと思っています。

UKロックのサウンドで1番好きなのはRadioheadです。素直に曲が好きで、よく聴いてます。oasisも勇気づけられるようなパワフルな作品が多い。Blurも好きなんですけど、Blurは僕的には“顔ファン”な要素が強いです(笑)。MVもめちゃくちゃ可愛くて、僕の部屋には2002年のカレンダーが貼られています。それくらいBlurの顔ファンと公言しておきます(笑)。そんな中でルーツとなる1曲を選ぶならば、Radiohead『Let Down』ですね。


アートワークや映像制作など視覚的な要素も自ら手がけるMega Shinnosuke。UKロックとの出会いは、彼のセンスを磨いた要素のひとつと言えそうだ。


アーティストの話を通じて音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けするコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」は、J-WAVE『SONAR MUSIC』内で月曜~木曜の22時41分ごろからオンエア。Podcastでも配信しており、過去のオンエアがアーカイブされている。


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