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人あっての会社! 試行錯誤をしながら、それぞれの環境を考慮した働き方を模索する――コバヤシ精密工業

J-WAVE(81.3FM)の人気モーニングワイド「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」内で、様々な企業が取り組んでいる「働き方」から、これからの変化や未来を考える「RECRUIT THE WORK SHIFT」。1日のスタートに「新しい働き方」のヒントをシェアしています。

9月14日~9月17日の放送では、神奈川県・模原市にある株式会社コバヤシ精密工業の取り組みをご紹介しました。

創業1980年、試作品を主に手掛けてた同社。リーマンショックを機に業態を徐々に変え、現在は航空機の内装部品や産業用ロボットのパーツ、半導体向けの製造装置などの精密部品加工を手掛けています。この数年は、ドローンの長時間飛行を可能にするハイブリッドエンジンの開発を目指しています。

代表取締役社長の小林昌純さんは2代目で、16年前に入社。32歳だった当時は、前職の建設現場と同じ長時間労働が当たり前の会社だったといいます。しかし、リーマンショックで仕事が徐々に減る中、「このままではいけない」と切実に感じたのが、働き方改革を推し進めるきっかけとなりました。

当初は、減った分の残業代を全部補填することから始めましたが、残業は減りません。「お金の問題ではなく、仕事が変わらなかったからだ」と気付いた小林さん。仕事の取り方を変えたことで、劇的に変わり始めたそうです。

また、有給休暇の取得も問題になってきました。納期を守りながら従業員も休ませなければならないとすると、効率が問題となってくる。そこで、仕事の取り方に加えて、機械設備の投資や自動化も3~4年かけて進めた結果、今年度の有給取得は今のところ69%に。8割を目標としているそうです。

2日目は、5年ほど前から年2回、全従業員と行っている面談について伺いました。1時間ぐらいかけて話を聞くのですが、最初は会社に対する不満がたくさんあり、聞いている小林さんの方がノイローゼになりそうだったとか。

「ガラス越しに見られている感じがするので目隠ししてほしい」「駐輪場に屋根がない」など些細なことですが、さまざまな問題が会社にあることに気付かされたということです。世間話で終わることも多いですが、「あ、これは!ということが、一人一つくらい必ずあるんです」と小林さん。

「特に、面談の終わりに『最後に一個だけ・・・』というのが怖いんです(笑)。言うか言わないか迷ってるようなことが一番致命的なことだったりするんですよ。マズいなと思ったらすぐに直すようにしています」。

まさに、「コミュニケーションが会社の生命線」なんですね。

3日目は、この10年ほどで増えてきた女性従業員についてうかがいました。

現在、パートさん7人、社員3人と、3分の1を占める女性従業員について小林さんは、次のように語ります。

「能力が高く集中力があり、強いですね。お母さん的立場で指導してくれるので現場が締まるんです。女性が働けないのは、(子供に手がかかる)10年間ぐらいでしょう。それまでにいろいろなキャリアを積んでいても、家庭に入って、付加価値の高い仕事ができなくなるのはもったいない。これは社会的損失。社会の中に埋もれるのは、会社にとっても損失が大きいですね」

また、働き方改革を続けていく中で、小林さんが今感じていることについても、力強く語っていただきました。

「働き方改革というのは、会社にとって“労働時間を減らし続け、給料は上げ続ける”という、非常に難しいことなんです。でも、『(政府が)答えを出してくれないとできない』と言っていたらいつまでもできないので、いつも前向きに試行錯誤しています。やってみて止めたこともたくさんあるし、やってみないとわからない。どこがハマるかわからないので、試行錯誤は続きますね。皆が飽きないように新しい仕事をぶっこむのも自分の仕事です」

最終日は、働き方改革における今後の課題についてうかがいました。

「人それぞれの環境を考慮した采配が必要だと思います。例えば、日中は親の介護があるから夜しか働けないとか、土日だけ働きたいなど。そういう特殊な働き方しかできない人を『ウチには要らない』というのではなく、うまく活用して生産性の向上につなげられるよういしたい」ということですが、現在コロナ禍で働き方も大きく変化しています。

「『働き方改革』は、本音でいえば本当に難しいんです。でも、諦めてしまえばそれでおしまい。いちばん不幸になるのは従業員なんです」と語る小林さん。前回の面談で、「コロナ禍でまっさきに解雇されるのはパートさんというイメージかもしれないが、当社は解雇しない」と宣言したそうです。

「辞めさせてしまうと、勢いが戻った時に困るのが『人』なんです。小さい会社はいつも『人』が足りてない。人あっての会社です。そういう部分がのちにきっと奇跡を起こしてくれる!と信じています」

今週のお話から導き出す「WORK SHIFTのヒント」は、『人あっての会社!』働き方改革は必須、コミュニケーションが会社の生命線です。

■「RECRUIT THE WORK SHIFT」バックナンバー

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