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自動運転で人の移動はどう変わる?カーセンサー編集長に聞いてみた

リクルートで働くその道のプロが「仕事探し」や「学び方」「美容」や「食」といった様々なテーマの最新トレンドについて語るポッドキャスト番組『トレンドランナー』。第四話のテーマは「自動車の最新トレンド」。カーセンサー編集長をゲストに迎え、後編は「自動運転の未来」について話を聞きました。

藤井:リクルートがお送りするポッドキャスト「トレンドランナー」。カーセンサー編集部から編集長の西村泰宏さんにお越しいただきました。よろしくお願いします。

西村:よろしくお願いします。

藤井:前回は「若者の車選び」についてお話を伺いました。今回のテーマは…「自動運転」です。「自動運転の明るい未来」について、聞いていきたいと思います。

今実現している自動運転の「レベル」

まずは、いま装備されている自動運転の機能ってどんなものでしょうか?

西村:自動運転は、0~5までレベル分けされています。日本では、法律の範囲内で世の中に提供されているのはレベル2までになります。レベル2で実装されているのは加減速とハンドルの操作ですね。

加減速の例としては、高速道路で少し渋滞しているなんて時があるじゃないですか。そのときに「アダプティブ・クルーズ・コントロール」と呼ばれる機能を設定すると、前方の車が進んだら自動的についていき、前方の車が停まったら自動的に停まる動作を足を完全に離した状態でやってくれるんです。

ハンドル操作の例としては、「車線変更したい」と思って右にウインカーを出したときに、右の後方から車が来ていないかどうかをカメラとセンサーが自動で確認し、後方に車が来ていないタイミングでハンドルを切って車線変更を自動的にしてくれるというのがあります。

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藤井:おぉ、ハンドルも触ってないし、アクセル・ブレーキにも触れていないんですか?

西村:レベル2だと基本的にはハンドルを数秒離しているとアラームがあがってきますね。レベル2では、運転における責任の所在はまだ運転者なんです。もちろん機能による支援はしてくれていますが、責任は運転者にある。

レベル3からは主従が逆転して、基本的には自動車側が主体者になりますが、何かあったときには運転手が代われるようにしてくださいね、ということになっています。

何かあったときの責任が、メーカーなのかシステムなのか、誰の責任になるのかというのは法律的な問題が絡んでくるので、日本ではレベル3というものが技術的には可能であっても世の中的には開放されていない状況なんです。※2020年2月現在。

「完全自動運転」実現はいつ?その影響は?

藤井:まだルールをどうしようかっていうのを皆で考えているところかと思いますが、「完全な自動運転が実現するのはいつ?」という質問には、西村さんどう答えますか?

西村:そうですね、これは難しくて…。世の中で自動運転の分野を牽引している人たちの中では「2040年に完全自動運転の世界を実現させたい」と話がされたりもしていますが、自動運転を革新的に進めている人たちでもまだ2040年って言っているので、自動車単体の技術ではなく社会のシステムとして実現するのはまだ先の話になるかなと思います。

でも、我々が生きているうちには経験できるんじゃないかなと思います。

藤井:今度は、「自動運転が実現すると運転手とかっていう職業がなくなるの?」という仕事に関する議論が出そうな気がするんですが…どうですか?

西村:もしかするとなくなるかもしれないんですけど、やっぱり人が移動するために関わる人たちが完全にいなくなるっていうことはないと思います。

例えば、飛行機だと管制塔や地上でケアをしている方々、もしくは座席を埋めるためにどういう売り方をするかを考える方々など、直接的には運転や操縦をしなくても人々が移動するにあたって、何かしらのサービスを提供する人たちっていますよね。

このように運転以外の何かしらの役割を担う人がいないと移動を支えられないという意味では、運転における人間の役割が変わるというか、関わり方が変わっていくということだと思います。

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自動運転がもたらす明るい未来

藤井:自動運転は今後進化していくことによって、社会はどういう風に変化するのかというポイントがあれば教えてください。

西村:はい。歴史が語っているように、人は移動しながら文化を発展させてきました。やはり人には移動しながら場所を変えたり、人と出会い満足したり、充実したりということがつきものだと思います。

自動運転に限らず、“移動弱者”と呼ばれるような足腰が弱かったり、自分一人では運転できないような方々の課題が自動運転の力で解決されていくと、もっといろんな場所に行ったり、いろいろなことが経験できると思います。

自動運転という話題は、安全面への不安などが取り上げられやすいですが、実は、自動運転が安心・安全に叶う世界はとてもワクワクするものだと信じられていて、自動車業界に関連しているみなさんは、その明るい未来を本気で実現させようと頑張っていますよね。

藤井:なるほど。そうですよね。今回のテーマの「自動運転の明るい未来」。ここ、ただの「自動運転の未来」じゃなくて「明るい未来」って言っているところが西村さんらしいと思います。

2020年、自動運転を取り巻く環境はどうなる?

じゃあ、最後に西村さんに2020年以降の自動運転を取り巻く環境をぜひ教えてもらえますか?

西村:自動運転は、自動車メーカーが中心になって牽引していくと思っています。
よく「自動運転になると自動車会社はいらないんじゃないか」という話題もありますが、人が運転しないということは自動車が素晴らしくないと気持ち悪いんですよ。

今は人が運転していますが、自動運転になればなるほど、土台となる車が素晴らしくなっていかないとみんなが気持ちよく移動できなくなっていきます。

レベル3、レベル4っていうところを開発するのは自動車会社が主導で引っ張ると思いますし、仮に完全に自動運転に切り替わっていくタイミングになっても、やっぱりいままで自動車を作ってきた人たちの知恵が今後も中心になっていくと思います。

「自動車業界は大変革できなくなるんじゃないか」と言われることがありますけど、自動車のコアな技術は明るい未来には欠かせない土台になっていくので、ぜひこの点は注目していただきたいと思っています。

藤井:メーカーの動き、楽しみですね。

西村:そうですね!

藤井:ということで今回のゲストはカーセンサー編集部から編集長の西村泰宏さんでした。ありがとうございました。

八角:ありがとうございました。

西村:ありがとうございました!

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ありがとうございます!また寄っていただけたらうれしいです。
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