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働く側の目線に立った改革が、新たな付加価値を生む――東急不動産

J-WAVE(81.3FM)の人気モーニングワイド「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」内で、様々な企業が取り組んでいる「働き方」から、これからの変化や未来を考える「RECRUIT THE WORK SHIFT」。1日のスタートに「新しい働き方」のヒントをシェアしています。

9月21日~9月24日の放送では、東急不動産株式会社が取り組む「働き方改革」をご紹介しました。 

東急不動産は東急グループの中核企業の一つ。東京・渋谷に2019年完成したビル「ソラスタ」に本社を置いたのを機に、働き方改革に取り組みました。 1日目は、その取り組みを執行役員の亀島成幸さんにお話を伺いました。

東急不動産は、ソラスタを始めとする拠点ビルを、社員が自然に集まってくるようなオフィスにしたいと考え、「Call」と名付けました。新しいアイデアが生まれる、高い生産性で働けるというコンセプトで新しいオフィスを作り込んだそうです。

新しいオフィスには緑を多く配置して、社員はフリーアドレスで自由に移動しながら仕事ができ、コミュニケーションスペースをシェアしながら使います。フレキシブルで時間と場所にとらわれない働き方のために工夫をして実現したということです。

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2日目は、若手社員による働き方改革の動き、「GREEN FLAG PROJECT」について伺いました。

GREEN FLAG PROJECTは、会社を良くしていきたいという自発的なプロジェクト。その提言で、服装のカジュアル化、直属の上司ではなく斜め上の人をメンターにする「ナナメンター」などが実現しました。また、テレワークを働きやすくするために手引書を作ったことは、今回のコロナの影響で推進された在宅勤務がうまくいくきっかけとなったということです。

GREEN FLAG PROJECTは現在80名を超え、一定の成果が出れば次のプロジェクトができ、興味があれば参加してと、今もさまざまなものが進行しています。亀島さんは、もともと若手がやりたいと言うことはやらせてみるという企業風土があるとお話になっていました。

3日目は、ユニークなメンター制度「ナナメンター」と、女性活躍の取り組みについてうかがいました。

ナナメンターは、メンターとなるのが直属の上司だと緊張感がありますが、違う部署の先輩だと話がしやすいといった、GREEN FLAG PROJECTの若手の発想から生まれたそうです。メンターとなる側も、教える・モチベートするという経験ができ、良い波及効果があると感じているようです。

女性活躍については、キャリアアップした女性が離職してしまうのは会社にとって損失と考え、時短勤務、テレワークなどの取り組みを積極的に続けています。男性社員の比率が大きい不動産業界で、東急不動産は約20%が女性。現在、新入社員は3割以上が女性で、5割近い年もあるということです。

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最終日は、働き方改革の成果についてお聞きしました。

社員にアンケートを取った結果、本社移転を機に行った働き方改革で、残業時間が30%減り、組織横断のコミュニケーションが2倍に増えたことがわかったそうです。新しいことにチャレンジできたと答えた社員も3割増えました。若手社員によるGREEN FLAG PROJECTが生まれたことも成果の一つだと考えているということです。

現在も社員は一定の在宅率で働いていますが、オフィスが要らないわけではないと、亀島さんは考えています。この環境に順応しながら、新しいことを生み出す、付加価値を生む、企業として差別化を図るためには、この環境を乗り越えるノウハウを培う必要があるとお話いただきました。

今週のお話から導き出す「WORK SHIFTのヒント」は、『働く側の目線に立った改革を進める』。新しい成果はそこから生まれるはずです。

■「RECRUIT THE WORK SHIFT」バックナンバー

世の中のイノベーティブな「働き方」を朝の時間にお届け !『RECRUIT THE WORK SHIFT』(J-WAVE 81.3FM)は月曜日から木曜日まで、毎朝6:15ごろよりオンエア中です。
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