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今だからこそ、自分の価値観に合う街を考えてみる

リクルートで働くその道のプロが「仕事探し」や「学び方」「美容」や「食」といった様々なテーマの最新トレンドについて語る番組『トレンドランナー』。今回のテーマは「住まいの最新トレンド」。リクルート住まいカンパニー SUUMO編集長をゲストに迎え、第十二話は「コロナ禍で変わる街選び」について聞きました。

藤井:リクルートがお送りするポッドキャスト「トレンドランナー」。今回はリクルート住まいカンパニーSUUMO編集長の池本洋一さんをお迎えしています。よろしくお願いいたします。

池本:よろしくお願いします。

コロナ禍で変化する街選び

藤井:前回はコロナ禍で引越しを検討する人も増えてきたという話がありましたが、街選びも変化していると最後に伺いました。どんな変化が起きているのか教えてください。

池本:SUUMOのログデータをエリア別に見て興味深く感じたのは、新築一戸建てを探している人のデータの伸び率トップ10に東京都の地域が1つもなかったことです。

一方で千葉県千葉市、埼玉県戸田市、横浜市栄区、瀬谷区など通勤的には通える郊外エリアのページビューが高くなっている傾向がありました。

藤井:千葉、埼玉、神奈川…東京を囲んでいるようなところですね。

池本:そのなかでも私が注目しているのは「郊外の中核の街」と「住民に愛されている街」です。

「郊外の中核の街」では、埼玉県大宮市、東京都立川市、町田市、千葉県船橋市、神奈川県横浜市の注目度が比較的高いです。

テレワークが進んでいくなかで、拠点型オフィスだけじゃなくシェアオフィスやサテライトオフィスといった地域ごとにオフィスが分散していく流れが少しずつできていることが考えられます。

この流れはこれから一気に加速するのかなと思っており、郊外の中核駅が今までは買い物するだけの街だったけれど、新たな通勤先になる可能性も出てきています。

藤井:なるほど。シェアオフィスが中核の街にできるということですね。

池本:郊外の都市でいうと、神奈川県茅ヶ崎市、藤沢市などの湘南エリアもページビューが伸びています。

「愛される街」に共通するのは…?

池本:実はもうひとつのテーマである「住民に愛される街」の話もここでしたいんですが…、今その地域に住んでる人たちに「今住んでる街が好きですか?」とシンプルに聞いてランキングを作成したところ、トップ10に江ノ島・鵠沼エリアの駅が3駅も入ったんですよ。

藤井:愛されている街なんですね!

池本:住んでいる人たちやコミュニティが素敵だということで、皆さんに評価されているようです。

特に、引っ越してきた人たちも参加しやすいよう、ヨガや手芸といったさまざまなイベントが用意されていてすぐに仲間ができたりすること、子どもの育て方として、「自由に遊ぶ」「外遊びが大事」といった価値観が合う人が集まっていることなどが、住民の愛着度が高まる要因だと思っています。

どんな郊外が人気に?

藤井:そのほかの街は、どうですか?

池本:おもしろいと思ったところは、東北沢が7位で隣駅の下北沢が67位だったり、緑が丘が9位、奥沢が15位で、隣の中核駅である自由が丘は30位だったり。
商業集積している駅よりも、その1駅隣の駅の方が住民の愛着度が高いというのがありました。

藤井:ランキングの差がすごいですね!

池本:「愛されている街ランキング」はコロナ前に取ったアンケートではありますが、ますます加速すると思っています。

コロナで密を避けたいっていうニーズってあるじゃないですか。密になってる中核駅のお隣駅であれば住民しか乗り降りしなかったりする駅がほとんどですから、商業集積している駅を日常使いしながらも、毎日暮らすところは住民さんが中心となっているエリアで、さらにはコミュニティがあるというのが最高なんじゃないでしょうか。

「デュアラー」が増加する

藤井:前回は「職住融合」というキーワードを聞きましたが、ほかにも「デュアラー」というトレンドワードが出ていました。これも、住まい探しや街との関係の変化かなと思うんですが。

池本:「デュアラー」とは2拠点居住をする人のことです。都会に1拠点、それから郊外やリゾート、地方にもう1拠点持つ、2拠点暮らしがこれから結構増えてくる、というトレンドです。

2拠点というと、高級別荘みたいなイメージありますが、調べてみると2拠点居住を楽しんでいる方は20~30代で約半数、世帯年収800万円未満の人で約半数。決して一部のお金持ちの人のものだけではなくなってきているようです。

二拠点生活(デュアラー)ニーズの

藤井:デュアラーの方々に、人気の街についても聞いているんですか?

池本:中古一戸建てで見てみると1番伸び率が高かったのは千葉県南房総市、木更津市、館山市、ほかにも神奈川県の葉山、逗子、埼玉県の飯能が上位に並びます。

実際に地域の不動産屋さんとも話しましたが、おそらく半分は1軒目の実需、半分は2拠点居住を視野に入れている方の需要じゃないかという話です。

特に房総エリアでは、500万円くらいで中古の戸建てを買えたり、家賃3万円くらいで借りられたりする戸建てが存在するんです。

都心部の値段が上がったけれど、遠郊外は逆にかなり安くなってきていて、コロナ禍のタイミングで「東京は離れられないけど、テレワークもできるし、金土日はこっちで過ごせるかな」という話が現実味を帯びてきています。

藤井: SUUMOの検索で、無意識の声が如実に現れているということですね。

池本:眠っていたニーズがデータに出ている、みたいな感覚かもしれないですね。

藤井:おもしろいですね!

住まい探しって「駅から近い」とか「光ファイバーが入っている」とか、機能的なことばかり考えていましたが、自分がどういう生き方をしたいのか、みたいなことを基準に選びやすくなってきているのかもしれないですね。

池本:そうですね。都内の家を10平米小さくすれば、その10平米で浮いたお金で、郊外にもう1軒持てちゃう、みたいな。

1拠点目をどうするかっていう観点だけじゃなくて、合わせ技でどうするかという考え方もできますね。今までそんなことを家探しで考えてなかったと思うんですよね。

予算があってそのなかで、1軒で、広さと通勤時間のバランスでという選び方が多いと思うんですけど、本当はもっと柔軟に選択できるようになってもいいのかなと思います。

これからの私たちの住まい選び

藤井:最後に、私たちの住まいがこれからどうなっていくのか、ぜひ教えてください。

池本:「自分がどこに住みたいのか、誰と住みたいのか」ということの自由度が一気に広がったと思っています。

自分の価値観を見つめ直したり、家族で話し合ったりして、改めてどんな暮らしが本当に良いのかな?ということから考えてもらえればな、と思っています。

藤井:ということで、池本さんありがとうございました。

池本:ありがとうございました!

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