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“自分らしさ”が重要。新世代の車選び事情

リクルートで働くその道のプロが「仕事探し」や「学び方」「美容」や「食」といった様々なテーマの最新トレンドについて語るポッドキャスト番組『トレンドランナー』。第三話は「自動車の最新トレンド」。カーセンサー編集長をゲストに迎え、前編は近年変化している「若者のクルマ選び」について話を聞きました。

藤井:リクルートがお送りするポッドキャスト「トレンドランナー」。カーセンサー編集部から編集長の西村泰宏さんにお越しいただきました。よろしくお願いします。

西村:よろしくお願いします。

藤井:まずは西村さん、カーセンサー編集部について教えてください。西村:カーセンサー編集部は、リクルートのメディア「カーセンサー」を運営しています。ユーザーのみなさんが車の購入を検討するときに役に立つ情報や、ライフスタイルに合わせるとどんな車がハッピーかといったような情報も発信しています。

「若者の車離れ」実際どうなの?

藤井:今回のテーマは「若者の車選び」です。近年「若者の車離れ」というワードが、話題になっていると思うんですけど、最近の若者って車にどんなイメージを持ってるんでしょう?

西村:3、4年くらい前から「若者の車離れ」というキーワードがメディアで頻繁に取り扱われるようになったイメージですね。「若者の車離れ」には、車に携わる我々としては思うことがあり…、そもそもは「車離れ」ってなにか?ですね。もともとどのような状態だったのが変わったのか?

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おそらく、車が好きで、「あの車いいよね」っていう憧れが世の中的に一致していた時代が、“車離れ”していなかった状態かなと思っています。一方で、いまはみんなが同じ憧れを持っているわけじゃないよ、ってことなのかなと。

実は、最近でも免許保有率ってあまり変わってないんです。約75%くらいの方が保有し続けていますが、人口、とくに若者の数は少子化で減っていっているので、つまりは免許取得者、車を購入する人の数が減りますよね。

さらに、どこに住むかですが、公共交通機関が発展している地域の人口密度が高まってくれば、車ってあまり必要なくなってくるので、「移動手段としていらないよね」となります。車がないと住めないエリアの人口が減って、若者が都市部に流入していることも、「若者の車離れ」と言われやすい原因だと思っています。

時代とともに変化する自動車

藤井:なるほど。社会の人口動態も背景にありながら、若者が車を離れているわけじゃなく、違った価値観に移動しているのかなということかと思いますが、80~90年代、2000年代、そして2010年のそれぞれの年代で、それぞれの動きってあるということなんでしょうか?

西村:大きい流れとしては80~90年代までは工業製品としての車がどんどん進化していって、機械として素晴らしくなっていく時代でした。

わかりやすくいうと車の速度が進化するような…、スピードを競う世界で、どんどん車が進化していって速く走れるようになるのでより速いものを求めていく。そんな時代が中心にあったと思います。

藤井:まさに80~90年代の工業製品の時代ですね。

西村:はい。でもずっと進化して仮に200~300キロの速度が出せるようになっても、日本ではサーキット以外走ることは不可能なんですね。すると今度なにが起こるかというと、移動をいかに効率的に、経済的にするかという価値観に変わってきて、燃費っていう概念になっていきます。

ちょうど90年代の終わりにプリウスが初めて誕生して、世界的に有名になっていくんですが、ハリウッドのセレブが「速さ」ではなく「エコ」っていう意識でプリウスを買うということが象徴的な時代に変わって、燃費の数値を競争するっていう世界に移行していくのが2000~2015年くらいまでになります。

藤井:そうか。工業製品としての性能よりも、燃費性能のほうが重要と…。競争の軸が変わってきている感じがしますね。

西村:エコカーみたいなものがだんだん流行ってくる時代ですね。

ビジュアル重視?中古車の新しい楽しみ方

藤井:カーセンサーといえば中古車選びもありますけど、若者の中古車選びの傾向も少しずつ変わってきているんですか?

西村:男女問わず、最近はビジュアルを重視する若者が増えている印象ですね。

女性は色や形に対する感覚がすごくセンシティブだと思うんですけど、男性もビジュアルから入るっていうのが強くなってきていています。

わかりやすく言うと、”インスタ映え“ですね。いかにその車が自分の見える景色として、もしくは自分も一部となったシーンの中で“映える”か。

「速い」とか、「エコ」とかはインスタではなかなか表現できないじゃないですか。たぶん、みんな親指でスクロールしながら視覚的にピンときたものをいいね!する世界にどんどん移行してきているので、感覚的にピンとくるか、色、形、情景とマッチするかを大切にする若者が増えているように感じています。

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藤井:形っていうと、例えばどんな形が人気なんですか?

西村:若者だと意外なんですけど、セダンが結構人気です。

藤井:セダン…。セダンって、だんだん人気がなくなってきた感じがありますけどね。

西村:そうなんです。人気がないと言われていますが、若者からすると、SUVやミニバンは乗せる人数とか荷物の量とか機能性で選ぶ車になっている。すると意外とセダンって自動車らしいとか、他の人とかぶらないと思っているんですね。

藤井:洋服みたいですね!

西村:セダンって奇しくも数が減ってきていて、タクシーも今までずっとセダンでしたが、いまはちょっと背の高いユニバーサルデザインのタクシーにかなり移行してきていますよね。若者からすると路上から減ってきているセダンは「なんか被らなさそうでいいじゃん!」という感じなんです。

好きな色に塗り替え!車も自己表現の一つに

藤井:なるほど。色なんかはどうなんですか?おもしろい傾向とかあるんですか?

西村:自分の好きな色を選ぶようになってきました。

日本って圧倒的に黒・白、あとは銀、この3色がほとんどなんですけど、ここ1~2年でメーカーが発表した新車だと、パンフレットやCMで使われるような“訴求色”と呼ばれるメインカラーに赤が用いられることが多くなってきています。

あとは、特殊開発の青とか緑が混ざったような色や、定番になりつつある2トーンカラー、屋根だけが白とか黒とか。そういうものがパンフレットやCMのメインキャラクターとして使われるようになってきました。

藤井:そうか。黄緑とかそういう色もみたことありますよね。パンフレットとかでね。

西村:最近は結構増えてきていて、あとは塗装技術や周辺の技術が進化してきているので、ポップに塗り替えられる方がいますね。

八角:へぇ、塗り替えされるんですか。

西村:中古車を購入する時にちょっと擦れてたりする部分を塗り直して綺麗にしてから納車したりします。どうせ色を塗るなら全体を自分の好きな色に塗り替えちゃおう…、なんて自分の世界観に合わせて、車の色も塗り替える人が増えてきています。とくに、若者は結構いますね。

藤井:なるほど。

八角:おもしろいですね!コロンとした形がかわいいなとか、やっぱりこのブルーがいいなとか水色がいいなという感覚は、わたしもあります。

西村:まさしくトレンドで、例えば優しさやシンパシーを感じやすいように、ヘッドライトとかも丸めのもの=レトロライクなデザインが増えてきています。

八角:かわいいですもんね。

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西村:いかにシャープにかっこよく見せるかっていうのがずっと流行りでしたが、ここに来て急に80~90年代の車をオマージュしている車が流行っていますね。ファッションなんかも80~90年代のものギアとかも少しヴィンテージ系が流行ったりしてきているので、車だけ最新型だと浮いちゃうんですよね。

昔ヒットしたようなスタイリングや水色・ベージュなどの女性に人気な“ニュアンスカラー”っていわれるような女性ファッション誌でしかみたことなかったような単語が自動車のパンフレットとかホームページに最近載るようになっていますよ。

藤井:車のスペックとか特徴も、走りではなく、こういうニュアンスのところをいじれますというふうに変わってくるんですかね。

西村:今どきの車だと、壊れる、性能が不十分ってことがほとんどないので、おしゃれで、自分がピンとくるか、っていうところにかなりシフトしてきてます。

藤井:やっぱり時代の写し鏡になってますね。まさに。自分がちゃんと映えるとか、社会とのコミュニケーションのあり方によって、どんどん変わって来ているのかなと思いました。

2020年、若者の車選びのトレンドは?

今回は、「若者の車選び」というキーワードを深堀りしてきたわけですが、最後に西村さん、これからどうなっていくのかをお聞かせください。

西村:2020年は、自動車業界にとって重要な年で、日本が誇る自動車産業が世界に向けて新しいモビリティをどんどん提案するタイミングなんです。

それをみて、「こういうふうになっていくんだ、こういうの買おうかな」というふうに、若者に限らず車に対する見方が大きく変化するんじゃないかなと思って、僕もわくわくしてます。

藤井:おぉ、楽しみですね。ということで今回はカーセンサー編集部から、編集長の西村泰宏さんでした。ありがとうございました。

西村:ありがとうございました!

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