社員は家族であり、みんなが幸せになることが会社の目的――伊那食品工業
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社員は家族であり、みんなが幸せになることが会社の目的――伊那食品工業

長野県伊那市に本社を置く「伊那食品工業株式会社」は、1958年創業で、現在、社員とパートタイムの方を合わせて560名ほどの従業員を擁する企業です。

同社は、寒天をメインとしたさまざまな製品や、「健康」と「ちょっと手づくり」をコンセプトとした「かんてんぱぱ」ブランドの家庭用製品の開発・製造・販売などを行っています。さらに、遊休農地の有効活用のために農園事業を行ったり、日本酒醸造事業なども手掛けたりしています。

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J-WAVE(81.3FM)の人気モーニングワイド「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」内で、さまざまな企業が取り組んでいる「働き方」から、これからの変化や未来を考える「RECRUIT THE WORK SHIFT」。1日のスタートに「新しい働き方」のヒントをシェアしています。本記事では、過去の放送の中から、伊那食品工業株式会社の取り組みをご紹介します。

会社の目的は社員みんなが幸せになること

会社の一日は、朝8時ごろからの社員全員での清掃からスタートします。
「働く所は自分できれいにする、という思いがあるんです。家庭でも会社でも、快適に楽しく過ごせることが一番幸せですから」と語るのは、伊那食品工業株式会社・代表取締役社長の塚越英弘さん。

清掃

同社のオフィシャルサイトには、「いい会社をつくりましょう~たくましく そして やさしく~」と掲げられています。これは、「会社の目的は何のためにあるのか?」を突き詰めた結果、その思いが込められている言葉です。

「利益を上げることや、売り上げを増やすことはあくまでも手段であって、会社の目的は社員みんなが幸せになることです。一番大事なことは、目的と手段を履き違えないこと!」だと、塚越社長は話してくれました。

社員にとっていい会社、そして、周りからもそう言われる会社にしたいと、先々代の時代から社是としているそうです。そうした経営理念を、当時代表取締役会長であった塚越寛最高顧問が、書籍として2004年に出版。それをコンパクトにまとめた「社是カード」もあるとのこと。

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塚越社長

社員は家族である

伊那食品工業株式会社の「働き方改革」についても伺いました。同社では、もともと「社員が楽しく働ける環境づくり」を最優先していたこともあり、特に「働き方改革」を意識したことはないとのこと。

働き方は時代と共に変わってきており、その一番の例が産休・育休ではないでしょうか。
「ここ10年ほどで、ほとんどの方が産休を取って復帰するようになったのは、そういう形が求められているからであり、自然なことだと思います」と、塚越社長。

現在も25名ほどが産休・育休中ということです。とはいえ、産休・育休を取る方が大勢いると、スタッフが足りなくなることも事実です。どのように、体制を維持しているのでしょうか?

「男女比はほぼ半々なので、毎年、産休・育休を取る人が出ます。なので、それを見越して採用活動をしています」
確かに、欠員が出ることを前提としていれば、補充は不要であり、みんなでカバーすることができます。さらに塚越社長は、「何よりも、職場に復帰してくれるのがありがたい」と話します。

スキルも大事ですが、それ以上に、社風を理解し同じ意識を持っているメンバーが帰ってくることが、ありがたいそうです。まさに「社員は家族」という意識なのですね。

おやつ

社員を幸せにすることが目的

続いて、昨年同社が65歳まで定年を延長した背景について伺いました。
「65歳までの定年延長」は、60歳まで昇給し続け65歳まではそれを維持する、という制度ですが、ここにも「社員は家族」という考え方があります。

この制度に関して塚越社長は、「家族の一員だから、従業員は歳を重ねても大事な存在。稼いでこなくても、いてもらうだけでいいんです。社員を幸せにすることが目的だから、給料は毎年増やし、待遇も良くしていくことが大前提。そのためにみんなでがんばっていく!」と語ります。
ある意味で逆転の発想ですが、それを実践できているのが素晴らしいですね。

この他にも、寒冷地ならではのスタッドレスタイヤ手当、車庫手当、そして社員旅行など、さまざまな福利厚生制度を設けているそうですが、社員の方々からは、社長に対してさまざまな反応が直接ぶつけられるそうです。
「もともとファミリーのような関係なので、直接言ってくることもたくさん。面談で……というより、気軽に声を掛けられることが多いんです。そもそも社長室がないし、言いたいことが言えない、ということはないですね」と笑います。

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目的と手段を間違えないように

最後に、同社の今後の課題について伺いました。

塚越社長から、「現在の500人規模ならば顔と名前がある程度一致していますが、もっと事業を拡大させた場合、いまのようなやり方やコミュニケーションがどこまで通用するのか、人数と規模の壁をどう乗り越えるか、が不安です」という答えが返ってきました。

とはいえ、むやみな拡大路線を採らないのも、この会社の強みです。
「一般的な企業とはちょっと違って、毎年給料が増えるのが大前提なんです。その方が、みんなががんばるので、『拡大』を目的とはしていません。幸せを追求する結果として拡大するのは良いのですが、目的と手段を間違えると、人が不幸になるんです」と、塚越社長は話してくれました。


今週のお話から導き出す「WORK SHIFTのヒント」は・・・『「社員みんなの幸せ」を追求すれば、おのずと業績も上がる!』でした。

「社員は家族」であるという考えのもと、塚越社長が「目的と手段を履き違えないように!」と、何度も強調していたのが印象的でした。

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■「RECRUIT THE WORK SHIFT」バックナンバー

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