自分たちでつくるこれからの働き方
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自分たちでつくるこれからの働き方

『これからの僕らの働き方 次世代のスタンダードを創る10人に聞く』『たった1分で仕事も人生も変える 自己紹介2.0』などの著書を持ち、テレビ・雑誌・ポータルサイトをはじめとするメディアサービスの開発を手掛ける他、さまざまな場の編集に携わる横石崇(よこいし・たかし)さん。

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2012年からは、毎年「勤労感謝の日」の前後1週間にかけて開催される、働き方をテーマにした大型イベント「Tokyo Work Design Week」をオーガナイズされています。最初は小規模なイベントだったそうですが、年を追うごとにさまざまな分野で活躍するオピニオンリーダーが集結し、「これからの働き方」や「未来の会社」について議論を交わす、延べ3万人が参加するイベントに成長しています。

J-WAVE(81.3FM)の人気モーニングワイド「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」内でさまざまな企業や個人が取り組んでいる「働き方」から、これからの変化や未来を考える「RECRUIT THE WORK SHIFT」。1日のスタートに「新しい働き方」のヒントをシェアしています。本記事は、過去の放送の中から、国内最大規模の働き方の祭典「Tokyo Work Design Week」のオーガナイザー・横石崇さんが考える、“自分たちでつくるこれからの働き方”に注目します。

新しい働き方に出合うきっかけをつくりたい

目下、横石さんが力を注いでいるという働き方の祭典「Tokyo Work Design Week」。イベントを始めたきっかけについて、横石さんはこう振り返ります。

「働き方のフジロックフェスティバルみたいなものを立ち上げたい、というところから始まりました。勤労感謝の日前後の1週間、街を歩けば新しい働き方に出合える、そんなイベントがあったらいいなと。当時はまだ珍しかった、副業している人やリモートワークをしている人など、ユニークな働き方をしている人を集めて、東日本大震災後の暗い雰囲気を切り開けないかとも思っていました」

組織や業界の壁によって閉ざされがちな「働き方」ですが、音楽フェスのようにオープンな環境で、新しい働き方に出合うきっかけをつくり出したいと考えた横石さん。現在では国内8都市をはじめ、海外では韓国・ソウルでも開催されるようになったとか。

そんなTokyo Work Design Weekのプログラムについても、伺いました。

「働き方の新しい地図を作ろうということで、新しい働き方を実践している人がトークに登壇したり、ワークショップなどを行ったりしています。中には、“肩書のワークショップ”というユニークなものもあります。これは、参加者の話をみんなで聞いて、その人にふさわしい新しい肩書をその人の肩に書いてあげるというものです」

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これからは「ワークスタイル」ではなく「ワークスタンス」

新しい働き方と出合うためのさまざまな仕掛けを生み出し続ける横石さん。そこには、働き方に関する記事などを読んで情報を得るだけでなく、実践している人に直接話を聞き、心で感じてほしいという思いが込められているようです。

さまざまな働き方を紹介している中で、働く人が人生で何を目指したり何にやりがいを感じたりするかなどが、以前と比べて、見えづらい時代に変化してきていると感じているそう。そんな時代に、仕事をするとき大切にするべきだと思うこと、今後の働き方で問われていくことについて、横石さんはこのように考えているそうです。

「僕が思う時代の流れは、“組織”から“個”へと移っています。個というのはフリーランスとか起業しようとかではなく、個性の個。その人の個性をより生かして働く社会や時代なのだと思います。そうした意味で“ワークスタイル”という言葉は、誰かの型や形式が前提になっていることから、組織の時代の言葉なのかなと。なので、僕は“ワークスタンス”という言葉にこれからの価値が宿ると考えます。働き方においても、その人の姿勢や価値観、哲学が問われていくのではないでしょうか」

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「ライフスタイル」という言葉が、誰かの生活をお手本にしたものだとしたら、「ワークスタイル」も同じで、結局、誰かやどこかの“まね事”になってしまう……。これからはスタイルではなく、「働き方」にどのような価値観を持っているのかという“ワークスタンス”が問われると、横石さんは考えます。

そんな働き方のことを、料理に例えて説明してくれました。

「終身雇用や一斉就職など、日本企業はそのお店のおすすめが流れるように出てくる“コース料理”が好きだと思うのですが、これからは素材を選び自分で料理する“お好み焼き屋さん”のような働き方も重要になってくると思います。働く場所・時間・仲間を、主体的に自分で選んでいく“DIY”な働き方が、コロナ禍以降、特に重要になっています」

お好み焼きを焼くように働く! 最初はどうしたらいいか戸惑うかもしれませんが、実践してみると、与えられたものにはない“楽しいし、おいしい”世界が広がっているのかもしれません。

リモートワークで、チームの暗黙知を生み出し共有する

「これからの働き方」や「未来の会社」について、イベントやメディアで提案している横石さん。コロナ禍で広がったリモートワークについて、時間と場所が選べるメリットがある反面、メンタル面でのコントロールが難しい働き方だと話します。

その一つが集中力の持続。オンとオフの切り替えが難しいリモートワークで、どうやって仕事に集中する時間をつくり出すのか。横石さんのおすすめは、25分間集中して、5分間休憩する30分1セットの「ポモドーロ・テクニック」と呼ばれるもの。また、雨の音を作業音にして、それを聞きながら仕事をする方法や、1日に数回あらかじめ「何もしない時間」をつくっておくこともおすすめだと言います。ちなみに横石さんは、「仕事をしない時間」を設けて、その間は皿洗いをする時間に充てているとか。

このように、会社よりも自宅での仕事の方が活用しやすいテクニックもありそうです。リモートワークはついつい時間を忘れがち。休息の取り方は、より意識的にするべきなのでしょう。

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そんなリモートワークでの働き方では、コミュニケーションの取り方において気を付けたいポイントがあるようです。

「リモートワークのデメリットの一つが『孤立・孤独』。これに対しては、これまでの組織でのコミュニケーション『報連相』に加え、“巻き込み”“つながり”“助け合い”の頭文字を取った『マツタケ』が重要になってくると思います。ちょっとした周りへの気遣い、雑談、おせっかいも含まれるかもしれません。チームの暗黙知を生み出して共有することが、よりチームを強くするポイントですし、より個性を光らせてくれることになると思います」

これからの働き方は、感性的・創造的になっていく

これからの働き方を考える上で、大切になってくることは、自分の周りの「人間関係」のアップデートだ、と横石さんは考えています。これまでの組織・コミュニティーに加えて、どのような「つながり」を築けるか。そこには、働き方とも関わるイノベーションによるヒントがあると、横石さんは話します。

「仕事で困ったことが起きたとき、自分が必要とする知識や情報、力を持つ人まで最短何人でたどり着けるかという『到達度』が早い人ほど出世が早いという興味深いデータがあります。同じように、これまでにないアイデアや仕事を生み出すとき、会社や業界を“横断する”“越境する”コミュニケーションをどれだけ取れるか。それがイノベーションにつながると考えています」

新しいテクノロジーが次々と登場する中、これからの働き方はどのように変化していくのでしょうか。

「それこそ、これからAIやロボットなどテクノロジーの進化で、働き方は大きく変わっていくでしょう。カメラの登場により絵画の世界で抽象画が発展したように、新しい技術は、より人間を感性的に創造的にしていくと思うんです。働き方に関しても同じように、感性的、創造的になっていく。そんな時代に自分の好きなこと・得意なことを、ある意味“資本金”にして新しい働き方に挑戦してほしいと思います」

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ご紹介した「Tokyo Work Design Week」のオーガナイザー・横石崇さんが考えるこれからの働き方から、番組が導き出した「WORK SHIFT」のヒントは・・・『“ワークスタイル”から、“ワークスタンス”へ』でした。

変化の時代、スタイルが重視された“組織”の時代から、スタンスが注目される“個”の時代に……。一人ひとりがどのような“働き方の価値観”を持っているのかが、問われる時代になっているようです。

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■「RECRUIT THE WORK SHIFT」バックナンバー

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