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コロナ禍で変わる日本の恋愛スタイル

リクルートで働くその道のプロが「仕事探し」や「学び方」「美容」や「食」といった様々なテーマの最新トレンドについて語る番組『トレンドランナー』。第十五話のテーマは「恋愛の最新トレンド」。ゼクシィ縁結び 恋愛・婚活アドバイザーをゲストに迎え、前編は「コロナ禍で変わる日本の恋愛」について聞きました。

藤井:リクルートがお送りするポッドキャスト「トレンドランナー」。今回は『ゼクシィ縁結び』恋愛・婚活アドバイザーの桜井まり恵さんをお迎えしております。よろしくお願いいたします。

桜井:よろしくお願いします。

藤井:では桜井さんが、所属している部署や仕事について教えていただけますか?

桜井:はい、私はリクルートマーケティングパートナーズという会社の中にあるマッチングサービス事業企画部に所属しています。

マッチングアプリと結婚相談所の両方を兼ね備えた総合的な婚活サービス『ゼクシィ縁結び』を運営する部署なのですが、その中で私は企画全般を担当しています。

「ゼクシィ縁結び」恋愛婚活アドバイザー_桜井まり恵

「ゼクシィ縁結び」恋愛婚活アドバイザー_桜井まり恵

藤井:桜井さんが担当している『ゼクシィ縁結び』というサービスはどんなサービスなんですか?

桜井:『ゼクシィ縁結び』は、「恋愛したいな」「結婚したいな」という方々に出会いのきっかけとして使っていただくマッチングアプリです。

まずユーザーの方は、アプリに登録している他のユーザーの方々の情報を見て、気になった方に「いいね!」を押していきます。お互いにマッチングしたあとはアプリの中でメッセージ交換をして、恋愛に発展していく…という出会いの形を提供しているサービスになっています。

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日本の恋愛の変遷

藤井:桜井さんには今回、「コロナ禍で変わる日本の恋愛」について伺っていきたいと思います。ここ数年の恋愛や婚活の仕方に潮流や流行ってあるんでしょうか?教えてください。

桜井:「職場恋愛」という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。今から10年ほど前には、職場の中でお相手を見つけるのが、社会人の恋愛スタイルの主流でした。

そこからだんだんと仕事とプライベートを分けて考える世代になっていって…、現在ではマッチングアプリも出会いの手段として使われるようになってきています。

藤井:背景にはどんな社会の変化があるんでしょうか?

桜井:「終身雇用」や、女性が「結婚を機に仕事を辞める」ことが普通だった時代では、出会いが生まれるコミュニティの場がかなり限られていました。

例えば、上司が、独身同士の部下に「2人はお似合いなんじゃないの?」みたいな形でおせっかいを焼くことで出会いが生まれていたりもしました。

一方で現在は、女性のキャリア進出が進んでいたり、男性も女性も転職をして、複数のコミュニティに所属するのが当たり前になってきていて、仕事の中にプライベートを持ち込むというような感覚が少なくなってきています。

そんな中で、「出会いがないです!」「出会うきっかけがありません!」という声が多くなってきているんですね。

このような背景で「マッチングする場」を求める人が増えてきたことが、婚活サービスやマッチングアプリが流行りだした要因の一つかと思います。

藤井:昔は仕事や結婚、お金や住まいまで…みんな会社の中に全部入っていたのが、現在では会社の中じゃないところへ関係性が出ていっている。自由度が高くなってきているんですね。

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リクルート 藤井薫

桜井:おっしゃるとおりです。人間関係について言えば、特に若い世代はリアルで会わない仲間同士のようなお付き合いも含めて、たくさんのコミュニティに所属していますね。

TwitterやFacebookといったSNSが世の中に溢れ出しているので、リアルで出会ったことのない人とも当たり前につながれるわけです。

同時に、自分の日常や考え方を世の中にさらけ出す抵抗感も低くなってきているので、知らない人とマッチングするという出会い方がごくごく自然に受け入れられるようになってきていると思います。

藤井:良いですね。
以前は職場の上司が間に入って上下関係の中で気を使いながら付き合ということもあったかもしれませんが、今はSNSによって、個人のネットワークがより広げられたことでフラットな出会い方ができるようになっているんですね。

桜井:そうなんです。
普段リアルの中で、出会えなかった人たちと出会えたりするのがまさにSNSの世界だったりするので、社会的な立場とかが全く関係ない中で、フラットに会話ができるというのは、インターネットが普及した時代ならではの形ですね。

また、少し前であれば「ネットに自分の顔写真すら載るのは嫌だ」という声が多く聞かれましたが、最近はそういった抵抗が無くなってきているので、ある意味新しい形の自由恋愛というのがここ数年で生まれやすくなっているなと思っています。

コロナ禍における恋愛観の変化

藤井:さて、今回の本題「コロナ禍の恋愛」について伺っていきます。コロナ禍で働き方や住まいのあり方も変化が起きていますが、日本人の恋愛観やパートナーとの出会い方も変わってきているんでしょうか?

桜井:やはり、コロナ禍で外出して人にたくさん会うことができない、というのがハードルになっていますね。

例えば、マッチングアプリの中で「今度デートをしましょう!」となったとしても、「リアルな場をセッティングするのに躊躇してしまう…」というお声を聞きます。

でも、最近では「オンライン飲み会」という言葉も流行りだしたりしていて、同じように「オンラインデート」みたいなものも少し流行りだしているのでは、と考えています。

藤井:逆に距離や時間の余裕ができるので、お互いが会いやすいというメリットはありますもんね。

桜井:そうですね。
この状況において、皆さん時間的余裕は作りやすくなっているので、「こういう時こそ婚活!」とか「誰かと出会いたい!」と思う方が一定数いると思うんですね。

そういう意味で、オンラインデートはこのコロナ禍がなかったら生まれてこなかったものなのかなと思っています。

オンラインデート

藤井:少しずつ状況が良くなってきて、気兼ねなく外出できるチャンスが来るかもしれないですけど、もしかしたらオンラインでのデートはずっと残っていくかもしれないですよね。

桜井:そんな気がすごくしますね。
もともと日本には、なかなか「オンライン会議」や「オンライン飲み会」といったことに踏み出せなかった方が多いですが、コロナ禍で何かしらオンラインですることに慣れはじめているのではないでしょうか。

上手にオンラインとリアルの場を使い分けることで、結果的にリアルで会うことの良さがもう一段深まったりすることもあると思うので、両方が選択肢として存在する時代に変わっていくのかなと見ています。

藤井:今回はコロナ禍の日本の恋愛を歴史的な経緯も含めていろいろと解説いただきました。次回は、大きなトレンドになってきそうな「オンラインデート」のTipsについて伺っていきたいと思います。ありがとうございました。

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