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働き方改革は「社員一人ひとりの意識変化」から生まれる――ENEOS

J-WAVE(81.3FM)の人気モーニングワイド「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」内で、様々な企業が取り組んでいる「働き方」から、これからの変化や未来を考える「RECRUIT THE WORK SHIFT」。1日のスタートに「新しい働き方」のヒントをシェアしています。

6月29日~7月2日の放送では、ENEOS株式会社が取り組む「働き方改革」をご紹介しました。 ENEOSは従業員約1万人のエネルギー、素材企業。6月25日に、JXTGエネルギーから社名を変更しました。

1日目は、働き方改革に取り組んだきっかけについて、経営企画部第2グループマネージャーである齋藤明久さんにお話をうかがいました。

働き方改革に取り組んだ理由の一つは、2017年にJXTGエネルギーと東燃ゼネラル石油が統合して企業規模が拡大した際に、人材と生産性を重視すべき施策と考えたこと。もう一つは、大きく変化する事業環境に対応するためには、変革が必要と考えたことだそうです。

そこで、経営陣から示されたのが「10を8でやる改革」。10ある業務量から2の無駄な作業やプロセスを見つけて削減し、その余力を成長分野や付加価値の高い仕事に振り向けようとするものです。 働き方改革は「イキイキと働ける職場環境を実現するため」ということをお話しいただきました。

2日目は、ダイバーシティの取り組みについて、人事部ダイバーシティ推進グループマネージャーの中島美代子さんにうかがいました。

ENEOSは、社員がそれぞれの能力を発揮できるように様々な環境整備に取り組んでいます。 管理職を中心とした「イクボスセミナー」や、育児期の社員と上司を対象とした「仕事と育児の両立支援セミナー」など、意識改革のために数多くのセミナーを開催しているそうです。

LGBTなど性的マイノリティに関する取り組みの評価指標である「PRIDE指標」のシルバーも、2年連続で取得したといいます。

また、男性の職場というイメージが強い製油所でも、女性活躍推進を進めた結果、誰でも働きやすい職場づくりにつながったということです。

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3日目は、人事面での大胆な取り組みについて、人事部勤労グループマネージャーである森田麗さんにうかがいました。

「転勤猶予制度」は、理由を問わず転勤を3年間猶予してもらえるという制度。ユニークな取組みとして他の企業からも問い合わせが多いそうです。

また、「配偶者転勤同行休職制度」は、配偶者が転勤した際に同行したい社員に対して、5年間休職などの扱いにして必ず復職できる制度です。いずれも退職を防いでキャリアを中断しないように整えた制度だそうです。

女性に限らず男性も働きやすいことを目指し、育児や介護と仕事を両立させるための「事由制限のないテレワーク勤務」など、社員が仕事を継続するためのさまざまな取り組みを行っていることをお話しいただきました。

最終日は、ENEOSの働き方改革の成果と今後の課題について、経営企画部第2グループマネージャーの齋藤明久さんにうかがいました。

齋藤さんは、働き方改革を始めてから3年半が経ち、何よりも「社員の意識がかなり変わった」と感じていると語ります。この仕事やプロセスは必要か、効率的なやり方はないかと考え議論することも多く、社員一人ひとりの取り組みが改革につながっていると実感しているそうです。

今後の課題は、アフターコロナ、ウィズコロナの中、どうやって改革を進めていくか。原則在宅勤務となって、全社員にアンケートを取った結果、多くの社員がオフィスに集まって仕事をすることの意義を見つめ直していることが分かったそうです。これからは働き方改革の前提が変わったということを念頭に取り組んでいくことが必要だと語っていただきました。

今週のお話から導き出す「WORK SHIFTのヒント」は、『人材こそ働き方改革の原点』。感染防止のため、働き方そのものが大きく変わりました。 これからの働き方改革は、今がスタート地点なのかもしれません。

■「RECRUIT THE WORK SHIFT」バックナンバー

世の中のイノベーティブな「働き方」を朝の時間にお届け !『RECRUIT THE WORK SHIFT』(J-WAVE 81.3FM)は月曜日から木曜日まで、毎朝6:15ごろよりオンエア中です。
▼J-WAVE番組サイトはこちら
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