J-WAVE(81.3FM)の人気モーニングワイド「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」内で様々な企業が取り組んでいる「働き方」から、これからの変化や未来を考える「RECRUIT THE WORK SHIFT」。1日のスタートに「新しい働き方」のヒントをシェアしています。

4月20日・月曜日～23日・木曜日の放送では、第6回「GOOD ACTIONアワード」で審査員賞を受賞した株式会社パネイルのユニークな取り組みにフォーカスしました。

「世界中のエネルギー市場に最先端のエナジーテックを」をミッションに掲げ、電気やガスなどのエネルギー関連企業に、AIやIoTなどを駆使した次世代型エネルギー基幹システムを提供する株式会社パネイル。

創業から8年目にして、東京本社だけでなく、名古屋、大阪、福岡にも拠点を構える成長企業ですが、この新型コロナウィルスの感染拡大の状況にあって、いち早く2月からリモートワークを採用。全社員が集う総会もオンラインで行うなど、素早い対応力を発揮されているそう。

以前からエンジニアのスタッフなどはリモート業務にも慣れていたといいますが、それでも雑談や何気ないコミュニケーションが減ってしまうというリモート業務。そんな時にも活躍するのが、ユニークな試み、社内ラジオ「パネラジ」なんです。

毎週金曜日に社内のイントラネットで配信されるラジオ番組「パネラジ」は、名越達彦社長自らがメインパーソナリティを務め、ゲストを招いたり、人生相談に乗ったりと、トークバラエティとして構成される内容で、社内コミュニケーションの活性化に役立っているそう。

もともと、ラジオっ子で中学生の頃からラジオのハガキ職人だったという名越社長。そのラジオに対する熱い思いから、社内ラジオ番組を作ることを思いついたそうですが、当初は「なぜラジオ？」という疑問の声もあったのだとか。

社内広報メディアとしては、社内報という形で紙媒体はあったそうですが、メディアによって伝わり方が違うことを実感し、このユニークな形にたどり着いたと言います。

会社が急成長を遂げる中で、社長との距離が遠くなってしまったり、社員同士の距離が生まれていることから、社長を身近に感じてもらおうという思いも込められているというこのラジオ番組。放送の中では業務については触れず、社員の人となりを紹介したり、何気ない質問や恋愛相談に乗ったりしているのだとか。

そんな中で、社員同士も距離が近くなったり声をかけやすい環境が生まれ社員同士の交流のきっかけにもなっているようです。

幅広い客にわかりやすくするという動画メディアに対し、尺が長くて情報や会話の深さがあるラジオ。業務以外の話はしてはいけないのでは？という垣根をこのメディアによって取り払い、ラジオでしかできないことを追求したいということでした。

また、第6回「GOOD ACTIONアワード」で審査員賞を受賞したこの社内ラジオ「パネラジ」ですが、賞を受けたことから他企業からコラボレーションしたいという問い合わせがあったり、新たに社外とのコミュニケーションの機会を生むことにも繋がっているそう。

誰から誰にという意識を持ち、日常的な会話を取り入れているというパネラジ。昨今は、チャットやオンライン会議など、様々なコミュニケーションツールがありますが、便利な中にも何気ない会話がしにくい部分があると言います。

だからこそ積極的に雑談を入れたり、補える部分を入れていき、コミュニケーションのメッシュの張り巡らせ方を意識しながら試行錯誤で理想的なコミュニケーションのあり方に近づくよう努力されているそうです。

最後に、４日間に渡ってご紹介してきた株式会社パネイルの取り組みから番組が導き出した「WORK SHIFTのヒント」は、『常識の種を探して、事業や働き方に生かそう！』
でした。

最初は疑問を持たれるような試みでも、続けていくことで、社外から新しい取り組みとして高く評価された社内ラジオ「パネラジ」。そのアプローチには、まだ世の中には浸透していなくても、これから世の中に受けいれられると思われるものを探し、新たな常識を作ろうという名越社長の思い、「未常識を常識に」という思いが込められているようです。

■「RECRUIT THE WORK SHIFT」バックナンバー

世の中のイノベーティブな「働き方」を朝の時間にお届け ！『RECRUIT THE WORK SHIFT』（J-WAVE 81.3FM）は月曜日から木曜日まで、毎朝6:15ごろよりオンエア中です。
▼J-WAVE番組サイトはこちら
https://www.j-wave.co.jp/original/tmr/quote/index.html
▼これまでの記事はこちら
https://antenna.jp/articles/5248566