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失敗や経験から学ぶ、ホントのところ。 社会人4年目、CAから教育業界へ足を踏み入れた話

こんにちは、リクルートnote編集部です。
よく、失敗に学ぶ、ですとか、経験から培われた、なんていいますが
実際のところ、失敗がこわくて躊躇してしまう、ということも少なくないのではないでしょうか。

コロナ禍で、ますます一歩前に出る動機とか、勇気とか、いつの間にか心がステイしがちなっていることもある気がします。

リクルートグループには長年続く「かもめ」というグループ報があるのですがその中で、従業員の試行錯誤や葛藤をインタビューを通して共有しています。

かもめ2

(グループ報「かもめ」表紙)


今回その中から、ある従業員のストーリーをお届けしたいと思います。

なぜ、ご紹介したいか。読んでくださった方にとって、ちょっとした栄養ドリンクに感じていただければうれしいなと思っています。

失敗や経験って、どこかでリンクして、好循環をもたらすギアになってくる。そんなことに気づくお話です。

教育への強い想いをたずさえ、CA→営業に

山本万優さんは航空会社の国際線客室乗務員(CA)として3年間勤務。
そののち、リクルートグループへ転職しました。

山本さんを動かしたのは、学生時代に留学や難民支援ボランティアを通じて使命感をもった多様な幸せなカタチを叶える教育を日本で、という想い。教育の仕事を通じて、生徒たちの自己肯定感を上げることに貢献したい。

そんな希望をもって、新しいチャレンジへと一歩踏み出しました。
山本さんの配属先は、オンライン学習サービス『スタディサプリ』の営業職。高校を対象とした学習支援サービス導入に関わる部署です。山本さんにとって念願かなっての配属でした。

ところが転職してすぐに、山本さんは大きな壁にぶつかることになります。

今までの経験が“全く活きない”。募る焦りと不甲斐なさ

社会人4年目(即戦力になれるはず!)。元CA(打ち込んだ業種あり!)。ところが、この経歴は転職当初全くといっていいほど、役に立ちませんでした。

新しい仕事は、決められたマニュアルがない営業職。何から始めたらよいか、お客様との関係はどう構築したらよいか、どうやって商談を始めたらよいか。何もかもが0からのスタートだったのです。

文化も仕事の進め方も違う新しい組織・初めての職種で、これからどうやって仕事を進めていけばいいのか。そんな焦る気持ちを察したチームリーダーが助けてくれ、丁寧なアドバイスをもらっても、周りに比べてできない自分に不甲斐なさが募ります。

決まりかけていたサービス導入が「白紙」になったことも。
情熱をひっさげた転職のはずが、上手くいかない毎日。「なんで営業を選んじゃったんだろう」と後悔で涙ぐむこともありました。

教育の仕事への強い想いと希望を持って踏み出した一歩と、目の前の現実とのギャップに、焦りばかりが募っていきました。

たくさんの人の励ましで、勇気に火がついた瞬間

何とか前に進もうともがく山本さんを支えてくれたのは、周囲の人のサポートでした。

前職時代の上司が飲みに連れだしてくれて、背中を押してくれたことも。
「向いているかなんて全力でやらないと分からない。一年間、楽しんでみなよ」。

チームリーダーも全力でサポートしてくれました。
ビジネスメールの打ち方一つから、聞けば懇切丁寧に面倒をみてくれました。同僚は食事に誘ってくれ「足だけは止めちゃダメだよ」と勇気をくれました。

できない自分を認め、100%の力を出し切り、楽しもうと思えるように。
勇気に、火がつきました。

学校の先生方や生徒たちからも、たくさんの温かい言葉をもらいました。

担当地域だった静岡と東京の移動、期待に応えたい一心で業務に集中し、
疲労がピークに達した時期のことです。何度も出向いた高校で、校長先生が「どうしたの、疲れた顔して」とおにぎりを差し出してくれました。
便の悪い遠方からの帰路を心配して、バスや電車の乗り換えを調べてくれた先生もいました。

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さまざまな高校へ顔を出していると、「リクルートの山本さんだ」と生徒たちが門で声をかけてくれるようにもなりました。

「スタディサプリで先生が出す課題、がんばってるよー」とか「CAになるにはどうしたらいい?」などなど。

一つひとつが、山本さんの力になっていきました。

周囲に支えられて気付いた自分の“強み”と、これからのこと

多くの人のサポートと優しさに支えられ、綿密な戦略と行動量で営業としての力もだんだん身についてきた頃、 “自分の強み”に気づきます。

例えば、
 ・職員室の先生の机でみかけた本は、次に会うまでに必ず読む。
 ・相手の人となりを確認した上でのコミュニケーションを徹底する。

こうした工夫は、CAとしてビジネスクラス担当だった際の経験から培われたものでした。

目の前のお客様とのコミュニケーションを大切に、お好みを理解したうえで良い時間を過ごしていただけるよう全力を尽くすこと。フライトに関する全リスクに対処できるように先手を打つこと。
前職で“当たり前”に取り組んでいたこまやかな配慮や気遣いが、いつの間にか活かされていました。

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自分なりの営業スタイルができるにしたがって、少しずつ、結果もついてくるように。転職当初は全く想定もしていなかった、社内の新人賞を受賞することもできました。

たくさん落ち込み、悩んで、そしてそれを乗り越えた今、
山本さんが大切だと感じているのは、ほんの少しでも、行動してみること。
数ミリ単位でも行動してみると、次の機会につながっています。

学生時代に留学や難民支援ボランティアを通じて、その人がその人らしく生きることを、応援する仕事がしたいと思いました。
壮大な話ですが、世界が平和になるためには、教育の格差が是正されなくてはならない。一歩ずつですが、自分ができる行動を続けたいと思っています。

進路に“行きたい学校”、ではなく“行ける学校”、を選ばざるをえない、そんな現実を変え、一人ひとりが自分の「やりたい」を大切に選択できる社会へ。

失敗や経験を通じて出会った、今も元気をくれる人たちと教育の不の解決に全力で挑んでいきます。

RMP山本万優1


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いかがでしたでしょうか?
山本さんは今、コロナ禍で急速に進む教育のデジタル化に寄与すべく
取り組み続けています。

誰だって最初からスーパーマンのように活躍できるわけではありません。

“良質な失敗から学び、徹底的にこだわり、変わり続けることを楽しもう”

これは、リクルートグループの従業員の間でシェアしている大切なエッセンスなのですが、山本さんの話は、失敗から学ぶを地で行くストーリーでした。

もし、読んでくださった方の少しの勇気につながったら、とても嬉しいです。心はステイせず。一歩、踏み出してみませんか。

※経歴等は取材当時のものです。


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